2017年04月28日
5月1日から5月5日は
写真家で切り絵作家の今森光彦さんをお迎えします。
里山の保全、植林など、環境を見守り撮影する
その活動についてたっぷりと伺います。
【プロフィール】
1954年滋賀県生まれ。
近畿大学理工学部卒業後、昆虫写真専門の写真家を志し、
フォトスタジオ勤務を経て、
1980年にフリーランスの写真家として独立されます。
その後、活動拠点を滋賀県大津市に移され、
里山の運営などにも携われていらっしゃいます。
写真家で切り絵作家の今森光彦さんをお迎えします。
里山の保全、植林など、環境を見守り撮影する
その活動についてたっぷりと伺います。
【プロフィール】
1954年滋賀県生まれ。
近畿大学理工学部卒業後、昆虫写真専門の写真家を志し、
フォトスタジオ勤務を経て、
1980年にフリーランスの写真家として独立されます。
その後、活動拠点を滋賀県大津市に移され、
里山の運営などにも携われていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、4月24日から28日放送分、
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の藤沢俊介さん
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の
藤沢俊介さんをお迎えしています。
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブは、
会員からの会費、使用済みのハガキや切手などを資金化、
最近では、クラウドファンドィングなどを資金源に活動しています。
かつては、現地の暮らしを体験しながら植林活動を行う
ワークキャンプも行っていました。
しかし、キリマンジャロが国立公園(=世界遺産)になってしまったため、
植林活動が行えなくなったと藤沢さんはおっしゃいます。
この問題は絶対に解決しなければいけない
と言う藤沢さんは最後に、現地の方に教えを
請うことが大事だとおっしゃっていました。
「私たち先進国の人間は、自分たちが
考えていることこそ正しいと考えがちなので、
どうしてもトップダウンでいってしまうんですね。
やってもらいたいのは、彼らに教えを請う姿勢こそ大事なんですね。」
「とにかく多くの方にこの問題を知ってもらって、
おかしいよねって思って頂ける方を
1人でも2人でも増やしていきたいです。」
今夜の選曲:THEME OF KILIMANJARO/MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の
藤沢俊介さんをお迎えしています。
1987年、キリマンジャロの山麓の森が
世界遺産に登録され、国立公園となりました。
一般的に世界遺産登録は良いこととされていますが、
キリマンジャロの環境では少し違うようです。
「国際機関にしろ政府しろ、人の影響で森が減っているとした時に
『人』っていうのはそこに住む人たちのことを指すんですね。
彼らは森林資源を利用しながら、
生活している一方で、ずっと森を守ってきたんです。
だけど、(国際機関や政府は)それを見ないで、
彼らを森の中に入れなくしてしまおうとするんですね。」
「何人たりとも入ってはいけないっていうのが、
国立公園法ですから、彼らが住む地域も
国立公園に取り込んでしまえとするわけです。」
たとえ違反になったとしても
敷地内で生活してきた人たちは
中に入らざる終えないのが現状です。
「今、キリマンジャロ山の森の中にあるものは何かといったら、
国立公園という名の無法地帯ですよね。
そういうやり方が、本当に世界遺産の森を守るやり方として、
正しいのか。国立公園というやり方はやめた方が良いっていうのが、
私たちや地域の人たちが政府に訴えていることです。」
今夜の選曲:A WOMAN CHANGED MY LIFE/MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の
藤沢俊介さんをお迎えしています。
コーヒの産地として有名なキリマンジャロ。
現地に暮らすほとんどの方がコーヒー農家を営んでいたそうです。
しかし、2000年代に入ってから生産者価格の低下により、
コーヒーの農家を辞めていく人が後を絶たないそう。
「やればやるほど、赤字っていう状況が
生まれたらみんな辞めちゃいますよね。」
「キリマンジャロ山の若者で将来、
コーヒー農家になりたいという人は恐らく1人もいないです。
みんな山から出たいって言います。」
コーヒーの他に、現地では蜂の養蜂も盛んです。
特に日本では聞き馴染みのない、
「針なし蜂」の蜜には、プロポリスを多く含んであり、
現地では薬として用いられています。
現地の深刻な問題としてあげられるのが、診療所の人で不足。
藤沢さんが活動を行なっているテマ村では
人口4000人に対して、診療所は1ヶ所だそうです。
「そもそもお医者さんがいないんですね。
看護婦さんがたまにいるかいないかなんですが、
あまり役に立てていないですよね。」
今夜の選曲:SWEET LAS COKE/MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の
藤沢俊介さんをお迎えしています。
植林活動では村のニーズ、
森への圧力を考慮しながら、
植える木を決めていきます。
「例えば、煮炊きするには薪が必要になりますよね。
ただ、原生種というのは、植えても中々根付かないのと、
根付いても育ちに時間がかかるという問題と、
もう一つは、煮炊きする薪として
適しているのかという問題があるんですね。」
一方、原生種と比べて成長の早い、
地元の木であれば、村のニーズに応えることができます。
「そういう木(暮らしに必要な木)は、
中々手に入らないものですから、
使ってしまうとすぐに無くなってしまうんですね。
そうすると残っている森に圧力がかかってしまう。
そういうことを避けるために、成長の早い木を
植えるという選択肢も当然入ってきます。」
植林活動を行なっていく中で、
専門家と意見が対立してしまうことも。
「世界遺産ともなると、すごい注目を浴びるんですね。
森が減っているとなると何とかしろ!ということになります。
しかし、そこに暮らしいている人もいるんですね。どっちも大事なんです。」
藤沢さんは、植林活動は自然だけでなく、
生活する人々の生活のためでもある、
ともおっしゃいます。
今夜の選曲:SYMPATHY/MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の
藤沢俊介さんをお迎えしています。
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブは、
タンザニアの中でもキリマンジャロ山に暮らす人たちへ、
主に環境分野の協力活動を行なっていらっしゃいます。
キリマンジャロ山はこの100年間で
約3割の森林が失われたと言われています。
「昔に比べて、雨が降らなくなっている、水が減っている、
作物が育たなくなっている… それはなぜだろうと考えた時に、
周りの木が減ってしまったからではないか?
と彼らは(キリマンジャロに暮らす人々) 考えて
植林活動に立ち上がったんですね。」
「そういう彼らと私たちが知り合いまして、
是非、一緒にやらせて頂きたいということで、
タンザニア・ポレポレクラブを立ち上げました。」
現在、40の村と植林協力を行なっている藤沢さん、
それぞれの村には平均20種類ほどの苗木を育てており、
村の標高などによって、植える苗木は変わってくるそうです。
「(育ちが)早いのもあれば遅いのもあります。
その土地、村のニーズもありますので、
現地の環境と照らし合わせて行なっているという形です。」
今夜の選曲:SUPER JOCK STRUT/MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO
4月24日から4月28日は
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の
藤沢俊介さんをお迎えします。
キリマンジャロ山麓の環境と村人の暮らし、
世界遺産登録の弊害ついてたっぷりと伺います。
【プロフィール】
1963年東京生まれ。駒沢大学経営学部卒業後、
電子部品メーカーに就職。
8年間勤務された後に退職されて、
NGO職員としてタンザニアやベトナムでの植林事業に従事。
1997年に環境NGOタンザニア・ポレポレクラブを設立されて、
現在も代表として活動していらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、4月17日から21日放送分、
シンガーソングライターの宮沢和史さん
シンガーソングライターの宮沢和史さんをお迎えしています。
宮沢さんは現在、京橋 Island Galleryにて、
詩写真展『琉宮百景~りゅうぐうひゃっけい~』を開催中です。
「ギター&カメラみたいな感じで、
その二つを持って旅をしてます。全然知識もないですけど、
自分の見たものを残しておきたいという思いでやっています。」
詩写真展は30点ほど展示おり、
その全ての写真には、沖縄琉歌の形式で
宮沢さんの歌が流れてきます。
沖縄琉歌の特徴として、
和歌は「5・7・5・7・7」
琉歌は「8・8・6 」という形式で、
和歌は音楽的にいうと、4分の4拍子。
一方で、琉歌はそれに当てはまらず、
ふわっと終わる所に琉球の文化が
よく現れているとおっしゃっていました。
詩写真展『琉宮百景~りゅうぐうひゃっけい~』は
京橋 Island Galleryにて、4月14日(金)〜23日(日) まで。
入場料は無料です。
詳しくは『琉宮百景~りゅうぐうひゃっけい~』の
ホームページをご覧ください。
今夜の選曲:とぅばらーま/宮良 康正
シンガーソングライターの宮沢和史さんをお迎えしています。
代表曲「島唄」は2001年に
アルゼンチンのマルチタレント、
アルフレッド・カセーロさんが
カヴァーしたことで再び注目をされました。
アルフレッドさんがカヴァーした経緯について。
「(彼は)日本食が大好きでブエノスアイレスの
日本料理屋によく行っていたそうなんですよ。
で、自分のアルバムのレコーディングが
終わって店に行ったら流れていたそうなんです。」
「この曲はなんだ!今のアルバムに入れたい!ってことになって、
そこから言葉を覚えて録音したんですね。」
宮沢さんは、2008年(ブラジル移民100周年)に、
日系人との交流を中心に書かれた
著書「足跡のない道」を出版されています。
日本人移民が興した街である、トメアス(アマゾン)地域について
「サンパウロの方は巨大農園に正式な移民として入りまして、
大変黒されて扱き使われたんですが、
アマゾンに入った方はもっとひどかったんですね。」
「トメアスの日系人は本当に頑張りましてね、
何も植えてもダメな時期があって、シンガポールから
胡椒の苗を12本ぐらい持ってきて育てたら、1本だけ根付いたんです。
そこから、胡椒産業が始まったのですが、
単一作物でしたから病害で全部やられてしまった。」
「ただ、現在はアグロフォレストリーっていう、
いろんな物を一つの所に植えるっていうのを考え出しまして、
1年中、何かが栽培できるシステムを今でも日系人が行なっています。」
今夜の選曲:足跡のない道/宮沢 和史
シンガーソングライターの宮沢和史さんをお迎えしています。
宮沢さん(THE BOOM)の代表曲『島唄』のヒットで、
沖縄楽器「三線」も全国的に知らせるきっかけになりました。
当時は沖縄の方々に「沖縄のいまを歌ってくれてありがとう」と
感謝される一方で、「島唄などけしからん」という声もあったそうです。
「三線っていうのは、沖縄では床の間に飾るようなものなんですね。
そういうものをロックで振り回すというのは、タブーとされていますし、
僕もわかっていましたので、丁寧にやったつもりなんです。」
「ただ島を通り過ぎた男じゃないっていうのは
示したかったので、今でも沖縄と付き合っています。」
一番心が苦しかったと語るのは、
「島唄」のヒットで、三線の需要が増え、
材料が少なくなってしまったことだったそう。
「広い層に広まることはいいことなんだけど、
ふさわしい人にふさわしい素材が行き渡らない流れを
僕が作ってしまったとしたら、まずいことをしたぞと、、、」
そんな宮沢さんは現在、
少しでも力になれればという思いで、
三線の材料となる木の植林活動
「くるちの杜100年プロジェクト in 読谷」の
活動もされていらっしゃいます。
今夜の選曲:世界でいちばん美しい島/宮沢 和史
シンガーソングライターの宮沢和史さんをお迎えしています。
今回制作された『民謡大全集1・唄方~うたかた~』は、
沖縄市にある「イガルーサウンドスタジオ」をはじめ、
離島に直接出向いてのレコーディング、
小さな島に至っては、宮沢さんお一人で訪ねたことも。
「僕は歌い手なので、歌ってくださる方の
気持ちもよくわかるし、レコーディングって
どういうものかもわかるので、そういう意味では
僕がやってよかったなと思うし、
沖縄出身の人間ではないのが、むしろいろんな垣根を越えて
皆さん集まってくれた理由かなと思っています。」
今回の作品には琉球王朝時代の宮廷音楽である、
琉球古典音楽も数曲収録されているそうです。
『民謡大全集2』も現在構想中とのこと。
「(民謡大全集1・唄方~うたかた~)この作品は、
プロの方が中心なんですけど、もっとアマチュアの方に
スポットを当てるというやり方もありますし、
琉球古と捉える切り口もあります、あとは沖縄を越えて
日本全国に民謡を残しておくべきかなと最近思いますね。」
今夜の選曲:浜千鳥/ちあき(from しゃかり)
シンガーソングライターの宮沢和史さんをお迎えしています。
『民謡大全集1・唄方~うたかた~』は
全245曲を納めたCD BOXセット、沖縄民謡の記録です。
宮沢さんは、その制作プロジェクト
「唄方プロジェクト」の監修を勤めていらっしゃいます。
「(この活動は)5年ぐらい前から始めまして、
沖縄民謡というのは、独特な楽譜があるんですよ。
それを読めば100年後でも演奏できるんですけど、
ただ、民謡の場合は演奏する人の自由なので、
人によって弾き方も変わってくるので、
音声として取って置きたいというのがずっとあったんですね。」
参加アーティストは220名ほど。
笛やお琴の方々も含めるともっと多いとも。
最年少は7歳、最高齢は86歳の方だそうです。
『民謡大全集1・唄方~うたかた~』は
一般流通の商品ではなく、沖縄県の図書館、
中学、高校、養護施設、一部の私立大学、
そして全世界の沖縄県人会に寄贈されました。
「最初は発売も考えていて、売上を民謡の
今後に使ったらいいなと構想を描いていたんですけど、
プロジェクトが大きくなると売り物も高額になってくるんですね。
僕の思いでこれを聞いて民謡を勉強して欲しいという思いがあるので、
やっぱり子どもに聞いて欲しいんですね。」
今後は東京などにも寄贈していきたいそうです。
今夜の選曲:舞方/仲宗根 創
シンガーソングライターの宮沢和史さんをお迎えします。
民謡大全集「うたかた」のお話を中心に
沖縄やブラジルのお話などたっぷりと伺います。
【プロフィール】
1966年山梨県生まれ。明治大学経営学部卒業後、
1989年にTHE BOOMのヴォーカリストとしてデビューし、
93年に『島唄』が大ヒット。デビュー25周年を迎えた2014年に解散。
現在は、シンガー・ソングライター、
写真家として活動されていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、4月10日から14日放送分、
城郭ライター・城メグリストの萩原さちこさん。
城郭ライター・城メグリストの萩原さちこさんをお迎えしています。
復興に時間がかかると言われている熊本城。
その理由として、国の史跡であり、
重要文化材である事が関係しているそうです。
「例えば車が大破したら撤去すれば良いんですけど、
重要文化財が壊れるとそうはいかなくて、扱える業者が立ち会って、
1枚 1枚管理をしながら撤去をするんですね。」
「崩れた石も自然崩落ですので、
崩れた場所からどこの石かを推定していくんですね。
なので勝手に退けてしまうのはいけないんです。」
現在、崩れかけている石も史跡であるため勝手に崩す事が出来ないそうです。
お城に魅せられている萩原さんは今後の活動について、
城を造るコンサルタントも手広くやってみたいと語ってくださいました。
今夜の選曲:YOU SEND ME/SAM COOKE
城郭ライター・城メグリストの萩原さちこさんをお迎えしています。
築城名人、加藤清正(豊臣秀吉の家臣)が造った熊本城(熊本県)
地震発生から半年後、萩原さんも現地での取材を行なったそうです。
「かなりの被害ということで、私もショックだったのですが、
地道に復興しているというところです。」
現在は豊臣秀吉流の城が少なく、
学術的にも熊本城は貴重なものになっています。
現在の天守の形や天守台の技法を生み出したのは織田信長なんだそう
「日本の歴史って信長無くしては語れないと思うんですが、
お城の歴史も信長無くしては語れなくて、
信長がそういった城を作っていなければ、
今私たちが見ている城はなかったかもしれない
というぐらい革命的なんですね。」
織田信長が最初に造った城として有名な安土城(滋賀県)ですが、
ここ数年のこの定説が覆りつつあるという説も。
「安土城(滋賀県)の以前の岐阜城、
その前の小牧城も造っていたという事が分かってきています。」
今夜の選曲:CUPID/SAM COOKE
城郭ライター・城メグリストの萩原さちこさんをお迎えしています。
雲海に浮かぶ城として有名な竹田城(兵庫県)、
これはきっかけに雲海ブームが来ているそう。
「最近のオススメは、岡山県の備中松山城です。
ここは天守が現存していますので、
日本で唯一の雲海に浮かぶ現存天守が見られる城ということになります。」
萩原さんは、外国人観光客の城巡りなどが増える一方で、
日本人にこそ城の魅力を伝えていきたいそうです。
「皆さん観光で行くけど行くだけじゃないですか。
地域の方にこそ、地域の宝である城をもっと知って頂きたいんですね。」
先月出版された「江戸城の全貌 世界的巨大城郭の秘密」(さくら舎)では、
江戸城がどういう過程で造られたのかについても細かく書かれています。
「江戸城って徳川幕府の本城なんですね、
江戸時代の国の中心地になるわけですから、
その辺の大名の城とは違うわけです。」
「いわゆる国家プロジェクトで作りますので、
天下普請という幕命で行われます。
なので全国から技術のある人が集まって城を作りますので、
自ずと良い城ができるというわけです。」
江戸城の石垣についても取材をしており、
東伊豆から採石を行い相模湾経由で江戸城まで運んできたそうです。
今夜の選曲:CHAIN GANG/SAM COOKE
城郭ライター・城メグリストの萩原さちこさんをお迎えしています。
萩原さんオススメの名城
①石垣の名城:『金沢城』(石川県)
「いろいろな積み方の石垣があるので、1日居ても飽きないですね。
元々、前田家は織田、豊臣の下ということもあって技術を持っているんです。あと城下町が示すようなセンスがあったと思います。」
②天守の名城:『姫路城』(兵庫県)
姫路城の天守を眺めた時に一番美しく見える場所は?
「西の丸というところがあるのですが、
そこが定番で天守軍が美しく見えるポイントでもあります。」
「ただ姫路城の天守はどこから見ても
綺麗に見えるように設計されていますので、
皆さんそれぞれのベストポイントも探していただければと思います。」
③山城の名城:『山中城』(静岡県)
「ちょっとマニアックかもしれませんが、(山城は)天守が誕生する前ですね。
戦国時代の城で壁が石ではなくて土なんです。」
山城は基本的に高い山に作られることからレジャー性が高いそう。
「とはいえ、山にはあんまり登らずに土ばかりで、地味ではない
ところでは静岡県三島市の山中城というところがオススメですね。」
「(お城の他にも)うなぎと温泉もありますので
1日気軽に楽しめるという意味でもオススメです。」
今夜の選曲:EVERYBODY LOVES TO CHA CHA CHA/SAM COOKE
城郭ライター・城メグリストの萩原さちこさんをお迎えしています。
萩原さんは先日、「江戸城の全貌 世界的巨大城郭の秘密」(さくら舎)、
「7つの魅力でとことん楽しむ!日本100名城めぐりの旅」(学研プラス)と
2冊の著書を出版され、これまでに11冊の著書を出版されています。
「主に初心者に向けて、城の魅力とか楽しみ方を
中心にして書いていますが、最近ではお話をする仕事も増えてきまして、
城に関することを手広くさせて頂いています。」
城に魅せられたのは小学2年の頃。
戦国武将やお姫様をきっかけに詳しくなっていると思いきや、
萩原さんの場合は「軍事(施設)」の目線からお城に目覚めたそう。
きっかけは家族旅行で訪れた長野県 松本城でのこと。
「天守の中に入ったらすごく階段が急で、
『なんでこんなに登りにくいのか?』と母親に聞いたところ
『これは敵を登りにくくしているんだ』と聞きまして、
そこに感銘を受けてしまいました。」
「ただの古い建物でなく、理に叶った先人の知恵が城には
詰まっているんだとグッときてしまったんですね!」
旅行好きでもある萩原さん。
旅先には必ず城があったことにも興味を持ったそうです。
「地域どこにでもお城ってあって、日本って城を中心に発達して
息づいているんだっていうのも惹かれた原因かもしれないです。」
今夜の選曲:TWISTIN’ THE NIGHT AWAY/SAM COOKE
城郭ライター・城メグリストの萩原さちこさんをお迎えします。
オススメの城、信長の功績、熊本城のお話などたっぷりと伺います。
【プロフィール】
東京都生まれ。青山学院大学卒業後、
出版社や広告代理店勤務などを経て、フリーライターとして独立。
現在は、城をこよなく愛する城郭ライターとして、
著書の出版、イベントの企画・運営、
講演会など幅広く活動をしていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、4月3日から7日放送分、
NPO法人日本バリアフリー協会代表理事の貝谷嘉洋さん。
NPO法人日本バリアフリー協会代表理事の
貝谷嘉洋さんをお迎えしています。
収録時は電動車椅子でお越し頂きました。
旅好きでもある貝谷さんは渡米中、
ジョイスティック車を使いアメリカ、カナダ(一部)を一周されたそうです。
「54日間かけて周りました。ヘルパーさんが2人付いてくれて
運転は(貝谷さん含めて)交代でして、
介護はやってもらってという感じです。」
「やっぱり自分の意思で移動できるっていうことが
夢だったので非常に楽しかったですね。」
いざアメリカを周ってみると障がいを持っている人が、
健常者と変わらずに働いている姿があったそう。
「ガソリンスタンド働いている人が障がいを持っていたりとか、
厨房で働いている人が障がい者だったりとか…」
「当たり前に障がい者が活躍しているなっていうのが
アメリカを1周してみての印象でした。」
2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、
現在行っている音楽事業などを通して障がい者が様々な
イベントに出られるよう今後も活動していきたいそうです。
『GC・グランドフェスティバル2017』は
4月23日(日)EX THEATER ROPPONGI で17時から開催されます。
今夜の選曲:UNTIL YOU COME BACK TO ME(THATS WHAT I’M GONNA DO)/STEVIE WONDER
NPO法人日本バリアフリー協会 代表理事の
貝谷嘉洋さんをお迎えします。
2003年に介護事業「パーソナル・アシスタント・サービス東京」を
設立されていらっしゃいます。
「基本的には個人的な生活をアシスタントするということで、
介護者がどうしたいということでなく、あくまでも障がい者本人が
何をしたいかを重視する。そういう考え方の元で立ち上げています。」
日本の障がい者環境の課題として
「相性とか障がい者に会うということが抜けていて、
(障がい者)本人がどうしたいかという視点が遅れていると思います。」
「介護技術の質は上がってはいますが、やっぱり障がい者の
プライバシーの中に入ってきますので、その人が誰か?(どんな人か?)
ということは本当に重要なことなんだけど、その部分が抜け落ちている。
その部分はまだまだ改善の余地があると思います。」
今夜の選曲:WE CAN WORK IT OUT/STEVIE WONDER
NPO法人日本バリアフリー協会 代表理事の
貝谷嘉洋さんをお迎えしています。
貝谷さんは関西学院大学卒業後、
カリフォルニア州 バークレーに単身渡米されています。
バークレーは、留学されていた当時から、
障がい者にとって環境が整っている街だったそう。
「小さなお店でも、バリアフリーが整っているのは驚きですね。
バリアフリーの建物率は90%を越えるぐらいです。」
また介護している、パーソナルアシスタントのほとんどは、
街の学生が担っているのだとか。
「学生の街なので、普通の学生や留学生が
生活費や学びのために介護をする。
そういったことが当たり前になっているんです。」
今夜の選曲:DO YOURSELF A FAVOUR/STEVIE WONDER
NPO法人日本バリアフリー協会代表理事の
貝谷嘉洋さんをお迎えしています。
協会のメイン事業はなんと音楽事業!その中の2つの音楽事業について
今年で14年目を迎える『第14回ゴールドコンサート』
「これはパラリンピックの音楽バージョンみたいな感じで、
障がいを持つミュージシャンが毎年東京国際フォーラムに集まって
1000人のお客さんの前でグランプリを目指すというイベントですね。」
例年応募が100組ほどあり音源審査、地方予選会などを通過した
10組が本戦(東京国際フォーラム)でグランプリを決めていきます。
もう1つ音楽事業『GC・グランドフェスティバル2017』は今年で3回目。
「GC・グランドフェスティバルは障がい者が裏方に
回るというもので出演するのは著名なアーティストが出演します。」
「障がい者は何をやるのかというと印刷物のデザインやホームページ、
書類、グッズの作成などを障がい者が受注して行うということですね。」
当日の会場スタッフも障がい者の方が務めるそうです。
ただ、あくまでもエンターテイメントであって楽しんでもらうことが目的。
さりげなく障がい者が携わっていること見ていただければとのことです。
『GC・グランドフェスティバル2017』
日時:4月23日(日) 16:45 開場 17:00 開演
会場:EX THEATER ROPPONGI
出演者:the pillows/怒髪天/vivid undress/500.000.000YEN(Opening Act)
今夜の選曲:I WAS MADE TO LOVE HER/STEVIE WONDER
NPO法人日本バリアフリー協会代表理事の
貝谷嘉洋さんをお迎えしています。
貝谷さんは10歳で進行性筋ジストロフィーと診断され、
14歳から車椅子を使用されています。
自身が設立したNPO法人日本バリアフリー協会、
この動機について「高校受験をしているんですけども、
その時に行きたかった高校の受験も入学も
認められないということがあったんですね。昔の話ですけども…」
「障がいを持っているだけでダメっていうのは
ないんじゃないかとずっと思っていました。」
「障がいがあってもチャンスを与えられれば、
できることは沢山あるってことを知ってもらいたい。それも楽しく、
広く一般の人に知って頂きたいという思いで立ち上げました。」
日本でバリアフリーという言葉が普及したのは1990年以降。
貝谷さんが育った80年代、当時の学校の環境について
「車椅子で学校の中を動くっていうのはすごく大変なことで…
まだバリアフリーという考え方自体がなかったという時代ですね。」
「そもそも車椅子の人が普通の学校に行くということを前提に
設計されてなかったということだと思います。」
今夜の選曲:FOR ONCE IN MY LIFE/STEVIE WONDER