2017年04月20日
沖縄からブラジルへ! 日本人移民の苦労とアグロフォレストリーの誕生
シンガーソングライターの宮沢和史さんをお迎えしています。
代表曲「島唄」は2001年に
アルゼンチンのマルチタレント、
アルフレッド・カセーロさんが
カヴァーしたことで再び注目をされました。
アルフレッドさんがカヴァーした経緯について。
「(彼は)日本食が大好きでブエノスアイレスの
日本料理屋によく行っていたそうなんですよ。
で、自分のアルバムのレコーディングが
終わって店に行ったら流れていたそうなんです。」
「この曲はなんだ!今のアルバムに入れたい!ってことになって、
そこから言葉を覚えて録音したんですね。」
宮沢さんは、2008年(ブラジル移民100周年)に、
日系人との交流を中心に書かれた
著書「足跡のない道」を出版されています。
日本人移民が興した街である、トメアス(アマゾン)地域について
「サンパウロの方は巨大農園に正式な移民として入りまして、
大変黒されて扱き使われたんですが、
アマゾンに入った方はもっとひどかったんですね。」
「トメアスの日系人は本当に頑張りましてね、
何も植えてもダメな時期があって、シンガポールから
胡椒の苗を12本ぐらい持ってきて育てたら、1本だけ根付いたんです。
そこから、胡椒産業が始まったのですが、
単一作物でしたから病害で全部やられてしまった。」
「ただ、現在はアグロフォレストリーっていう、
いろんな物を一つの所に植えるっていうのを考え出しまして、
1年中、何かが栽培できるシステムを今でも日系人が行なっています。」
今夜の選曲:足跡のない道/宮沢 和史