2017年04月27日
キリマンジャロ世界遺産登録とその弊害
環境NGO タンザニア・ポレポレクラブ代表の
藤沢俊介さんをお迎えしています。
1987年、キリマンジャロの山麓の森が
世界遺産に登録され、国立公園となりました。
一般的に世界遺産登録は良いこととされていますが、
キリマンジャロの環境では少し違うようです。
「国際機関にしろ政府しろ、人の影響で森が減っているとした時に
『人』っていうのはそこに住む人たちのことを指すんですね。
彼らは森林資源を利用しながら、
生活している一方で、ずっと森を守ってきたんです。
だけど、(国際機関や政府は)それを見ないで、
彼らを森の中に入れなくしてしまおうとするんですね。」
「何人たりとも入ってはいけないっていうのが、
国立公園法ですから、彼らが住む地域も
国立公園に取り込んでしまえとするわけです。」
たとえ違反になったとしても
敷地内で生活してきた人たちは
中に入らざる終えないのが現状です。
「今、キリマンジャロ山の森の中にあるものは何かといったら、
国立公園という名の無法地帯ですよね。
そういうやり方が、本当に世界遺産の森を守るやり方として、
正しいのか。国立公園というやり方はやめた方が良いっていうのが、
私たちや地域の人たちが政府に訴えていることです。」
今夜の選曲:A WOMAN CHANGED MY LIFE/MOUNTAIN MOCHA KILIMANJARO