2017年05月25日

町全体がホテル!? 町の魅力を再生させる計画とは?

株式会社HAGI STUDIO
代表取締役の宮崎晃吉さんをお迎えしています。

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宮崎さんが「HAGISO」に続いて
手掛けられたのが、近所に作った「はなれ」
空家を旅館にリノベーションしたもので、
「まち全体をホテルに見立てた宿泊施設」
というのがコンセプトになっています。
「『HAGISO』を3年ぐらいやって
拠点性を持ってきた中で、谷中が
観光地化されてきたんですね。
良いことでもあるんですが、1つ問題なのが、
昼間にたくさん人が来て買い物とかして
夜のには誰もいなくなるんですよ。
そうすると街の呑み屋さんは意外と儲からないし、
街の中の銭湯はどんどんなくなっていくし、
僕らが思う街の魅力っていうのが救われずに、
谷根千(谷中)のイメージだけが一人歩きしていく
感じになっていて、それって凄く
勿体無いことだなと思っています。」
「こういうことって、都市の
ジェントリフィケーションって言って、
街が評価されればされるほど、元々の魅力が
失われていく。谷中もそうですし世界中でも
よくあることなんですね。」

「『はなれ』は1日住んでもらう感覚で、
泊まってもらう。すると銭湯が僕らの宿の大浴場で
おすすめする飲食店が街のレストランで
自転車はレンタルサイクルで、お土産屋さんは
商店街で、文化体験は街のお稽古教室で
という形で全部アウトソースする
ネットワーク型の小宿みたいなものが
できないかなと思って作ったんですね。」


今後「はなれ」のようなネットワーク型の
小宿を他の都市でも広めていこうと、
「日本街宿協会」という一般社団法人の
設立を計画中だそうです。
「こういう宿の案件っていうのが、
他の都市でもできないかと模索しているところです。
同じようなことをやっている人たちと
連携して今やっているのですが、
今度、『日本街宿協会』っていう一般社団法人を
作ろうとしていて、要は僕以外にも先行して
やってらっしゃる方々がいて、そういう方達とも
連携してやっていけないかと今考えている。
一方で、今のところ観光として全く評価されていない
地方都市でも物凄いポテンシャルを
持っているところもあるので、
そういうところに対して、街宿を作っていけないかと
今模索しているところですね。」


今夜の選曲:CHINESE CHECKERS / BOOKER T.AND MG’S

staff| 20:48 | トラックバック(0) | カテゴリー:ゲストトーク

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