2017年06月27日
経済産業省から農業の世界へ。農業を始めたきっかけは?
NPO法人 農商工連携サポートセンター
代表理事の大塚洋一郎さんをお迎えしています。
大塚さんが経済産業省での仕事から
現在の仕事になったきっかけは、
役人時代、農商工連携促進法に関わり
農業の方々と交流をするようになったことだそうです。
「ある時、文部科学省と経済産業省の間で、
幹部の交流会があって、私は経産省に
出向したんですね。その時に農商工連携促進法という
法律の運用に携わって、初めて農業の方と触れ合う
ことになったんです。そして、農業の世界をちょっと知る
ようになったら、これは中々面白そうだぞと!
できれば、今後、農というものと自分のライフワークと
してできたらいいなと思いまして今に至ります。」
大塚さんの著書「そうだ、トマトを植えてみよう!
―地域を変える食と農―」には、
役人時代の苦悩なども描かれています。
「役人の仕事は課長ぐらいまでは現場の仕事って感じなんですけど、
ところが大臣官房審議官になった途端に個室になって
秘書がついて車がついてみたいな生活になったんですね。
そしたら、現場からすごく遠くなってその代わりに
国会議員の対応とかがものすごく増えてきてですね…
これはちょっと向いていないんじゃないかなと
思ったんですね。役所にいた時は、政策や国益、予算など
といったちょっと抽象的な… 一般の人とはちょっと
離れたことに30年間没頭していたんですね。
それはそれで面白いんですけど、今はその反動でですね、
もうちょっと目の前の人が喜んでくれるとかが
ものすごい嬉しいんですよ! 野菜買ってくれた人が
この前買ったのが美味しかったのよ!と言ってくれる、
ツアーに参加した人が、満足して帰っていってくれるという
直接のリアクションですね。これは何物にも代え難いです!」
今夜の選曲: BLACK DREAM / OMAR SOSA / SECKOU KEITA