2017年07月17日
避難所にこそテント村を。その可能性とこれからの有事の際に必要な事とは?
アルピニストの野口健さんをお迎えしています。
4月にPHP新書から発売された
著書「震災が起きた後で死なないために」
この本のサブタイトルは『「避難所にテント村」という選択肢 』
となっています。このサブタイトルにした経緯について
野口さん「熊本地震の時は直下型ということもあって、
家がたくさん壊れましたよね。避難所である体育館も
屋根が落ちたりとかして、避難所として使えないところがあった。
そんなことがあって、(熊本地震は)車中泊が増えたんですね。
だったら、テントしかないだろう?ってところから始まったんです。」
野口さんは去年発生した熊本地震で
テント村の避難所を開設。手応えも感じられたそうです。
野口さん「テントって欧米に比べて身近ではないんですけど、
1つの可能性はあるなと思ったんです。去年は地震が起きてから
慌てて準備したんですけど、もっと事前に準備していれば、
大型テントとか簡易クーラーつけるとかできると思うんです。
それと電気自動車のアウトランナーっていうのがあって、
ガソリン満タンの状態であれば、一般家庭の10日分の電気が引けるんですよ。
このアウトランナーが数台あれば、600人規模のテント村は
余裕で賄えるんですね。なので、これからもっと快適な環境の
テント村の避難所を作っていきたいなと思っています。」
「避難所って基本楽しくなきゃだめだと思うんですよ。
避難所の体育館に行くとどんよりしているんですよね…
でもテントってアウトドア用品なので、色合いが明るかったり、
タープがついていたり、テーブルがあったりして結構豪華なんです。
写真で見るとキャンプ場です。悲壮感もないですし。
どうであれ、避難生活をしなくちゃいけないであれば、
どうやって気持ちを前に持っていけるかっていう雰囲気を
作っていくことが大事だと思うんです。」
今夜の選曲: FOUR CORNERS / SKATALITES