2017年07月21日
アウトドアで生命力を鍛える。 娘との登山談。
アルピニストの野口健さんをお迎えしています。
人間の生命力を鍛えるには、
アウトドアが1番だと野口さんはおっしゃいます。
野口さん「人間の生命力ってどこでつくのかっていうと
やっぱりアウトドアでつくと思うんですね。
山登るとか川を下るとかしていくと、
必ずプチピンチを体験するとおもうんです。
そういう経験から人は、こうした方が良いとかの
対応力、判断力が本能的に身についていくわけですね。」
「アウトドア感を身につけさせるということを
自分の子どもでも実験していまして、
今、中学2年なんですけど、結構小さい頃から
山に連れて行っているんですよ。
娘が小学4年生の時に冬の八ヶ岳に
連れて行ったことがありまして、
その日はものすごい天気悪くて、-17℃ぐらいだったんです。
これは頂上までは無理だなって思ったんですが、
娘にはそれをつけずに、途中まで登ろうと言ったんです。
登っているうちに、段々寒さで顔も手も
痛くなってきて娘も泣き出すんですね。
でも途中までは登ろうって思って
結局山頂の手前まで行ったんです。
で、娘にここで引き返すこと告げるんです。
娘は、せっかくここまで来たのに引き返すの?って
聞いてきたんですけど、山登りっていうのは、
「して良い無理」と「してはいけない無理」があるんだよって
その時に教えたんです。最大限無理をしないと山は登れないけど、
してはいけない無理をしたら死ぬのは簡単、
ここからはしてはいけない無理だと教えて山を降りたんです。」
「以降、娘との登山も続けていって、去年の12月に
登りきれなかった八ヶ岳にもう1回挑戦して、
一緒に山頂に立ったんですよ。でも娘と握手しようとしたら、
中々握手してくれないんですね。「あれ?嬉しくないのかな」って
思ったら娘がこう言ったんです。「パパ、山登りっいうのはね、
登って終わりじゃなくて降りるまでが山登りなの」って言ってきたんですね(笑)
こいつ!って思ったんですけど、そしたらキリマンジャロ登りたいって
娘が言ってきたので、今年あたりどっかで連れて行こうかなって思っています。」
今夜の選曲: DANCE THE SKA / SKATALITES