2017年07月12日
竹を利用して白衣を作る。白衣ブランド「Tiger Bamboo DD」について
ファッションデザイナーで、「うるとら はまいデザイン事務所」
代表の浜井弘治さんをお迎えしています。
浜井さんは現在、故郷の山口県を拠点に活動しており、
近年では白衣ブランド「Tiger Bamboo DD」を立ち上げています。
ブランド立ち上げになったきっかけは?
浜井さん「実は今、山口県のお医者さんと共同で
白衣の開発を行なっているんです。
「医師のデニム」というのがコンセプトで、
お医者さんにデニムを着せようじゃないかというものです。
そのお医者さんからは「僕に似合うデニム
作ってくれませんか? それでよかったら一緒に売りませんか?」
と最初言われたんです。でもその時僕は、白衣って世の中に
いっぱいあるので、お断りしようと思っていたんですね。
そしたら、その人が「今の白衣は人が着ることを何も考えていません」
「洗濯の都合、病院の都合で作ったような服だ!」と言っていたんです。
その言葉に、ハッとしまして…(笑)
それは確かにそうだなっと思ったんです。
白衣ってサイズ感も含めて誰にも似合わない上に、
ポリエステル100%なんですよね。あれだけ高収入の方が
こんなの24時間着るっていうのもおかしな話だと
思いましてそこからそのお医者さんと2人で
開発が始まって行ったんです。」
「Tiger Bamboo DD」のBamboo(=竹)は
山口県の竹を利用して作られているそうです。
浜井さん「竹は今 竹林公害と言いまして、
多すぎて困っているんですね。特に山口県は、
竹林公害の環境問題がありまして、
今は山・里山という概念がなくなりつつあります。
次世代への引き継ぎがなされていないんですよね。
放っておくと竹林になって、必要な杉の木とかを
死滅させてしまうという話を山口県の
県庁の方から聞きまして、「なんとか山口県の竹を
資源にできませんか?」とお願いされたんです。
でもこれは中々面白いなと思って、
竹を使った服の製作を始めてみたんです。」
今夜の選曲: HUMMINGBIRD / JEFF TWEEDY