2017年08月17日
世界遺産アカデミーの活動について
NPO法人 世界遺産アカデミー主任研究員宮澤光さんをお迎えしています。
宮澤さん「世界遺産をどう運営、運用していくのかが、
すごく大事で登録後がすごく大事なんですね。
世界遺産になる前ってどうしても観光化だったりとか、
経済効果がこんなにあってとか、良いことばかりが
言われるんですけど、世界遺産になってみて
良いことばかりの遺産ってほぼないんですよね。
実際は日常生活を送る上で規制がかかってしまったりですとか、
観光客が増えすぎてしまったりとか、反対に投資したのに
観光客が来なかったりですとか、いろいろな問題が
発生してくるんですね。そうすると、世界遺産にならない方が
よかったんじゃないの?ってことにもなってくるんですけど、
世界遺産になってから、登録をやめるという選択肢は
ないんですよね。1度世界遺産になってしまうと戻れないのが
原則なんです。なので登録される前に、どういう世界遺産を
目指したいのか?どういう地元を目指したいのかというベクトルを
しっかり合わせることがすごく重要になってくるんですね。
世界遺産アカデミーは、コンサル的なことはできなんですけど、
世界遺産検定を通して勉強してもらって、
世界遺産にはどういう課題があるのか? あるいは、
世界遺産にはどういうものが必要なのか? ですとか、
そもそも何故世界遺産ってあるのか?とか…
世界遺産に関して、同じ方向に向かってもらう手助けが
世界遺産アカデミーの活動内容になります。」