2017年08月24日
防災士の資格とは? いざという時の備蓄の備えと心の備え。
気象予報士の木原実さんをお迎えしています。
木原さんは「防災士」資格もお持ちですが、
具体的に防災士の資格とは?
木原さん「これは元々、阪神淡路大震災がきっかけなんですね。
みんなが神戸には地震がないんだよって思っていた節がありまして、
やはり備えが十分ではなかったんですね。もっと知っていれば、
被害や犠牲者を減らすことができたかもしれないというのが、
後から検証してみると出てきたんですね。なので、もっと
地震のことに関して、防災のことに関して、一般市民が
知っていれば… それでそのリーダーになる人間を
育てようというのが「防災士」の資格になるんですね。
とにかく、地震に関しての普遍的な知識とか技能を
パッケージにしてわかりやすく勉強できるようにと
作られたのがこの資格なんですね。
消防団とはまた違って、防災士はあくまでボランティアです。
いざという時の備えとして3日分の備蓄は
必要と言われていますが…
木原さん「元々は3日分と言われていたんですが、
今は行政の方でも1週間〜10日間はっていことに
なっているんですよね。というのも大規模災害が
起こった時に3日では行政の方で手が回らないって
ことがわかっているんですね。例えば、阪神淡路大震災や
中越地震とか甚大な災害が起きていることは
起きているんだけど、範囲が狭いという時には、
四方八方から救助の手が回りますけど、東日本大震災や
今後起こるであろう、南海トラフが動いた時は広域の
被害になりすますので、手が回らないんですよ。
そうすると甚大な被害を受けたところまで救助の手が
回るまで1週間〜10日ぐらいかかってしまうことも
想定されます。その間は食い繋げないといけない。
とにかく生きるために、食べることと排泄することを
自分たち何とかしなくちゃいけないという現場に直面する
わけですよ。なので、水や携帯トイレ、冬に起きたら防寒などね、
そういうことを全部想定しておかないとね。
実際に普段の日常がバサっと途切れることも起きていますから、
その時に少しでも楽に復旧できるように、ちゃんと備蓄をしておく、
考えておく、想定しておくってことが大事になってくるんですね。」
今夜の選曲:BAUBLES,BANGLES AND BEADS / FRANK SINATRA