2017年08月28日
盆栽の起源とは? 海外で広まる盆栽人気
遠山記念館・学芸員の依田徹さんをお迎えしています。
近年、日本より海外で高まる盆栽人気。
特にどの国から人気がある?
依田さん「僕が知っている限りだと欧米系の方が多いです。
ただ、最近はイタリア、フランス、
そしてブラジルなんかでも人気があるそうです。
外国では松を使うことももちろん場合もあるのですが、
イタリアなんかだとオリーブで作られるなんてことも
聞いたことがあります。」
ここで盆栽の歴史について。
やはり盆栽は中国から来たもの?
依田さん「これは結構難しい問題で、日本の中世には
あったんですよ。鉢木と言われるものですね。
それが中国から来たのかどうかというと、
これは証明が仕切れないんです。
ですが、中国から来た可能性は極めて高いと思います。
中国の古い言葉で「華山」という呼び方があったのは
わかっているんですけど、これは恐らく山の模型なんですね。
流木とか石とかを使って作った山の模型、
それに木を植えていくようなものがルーツにあるはずなんです。
これが、古いところだと正倉院に来ていた可能性があります。
これが日本では中国の影響を受けながら中世には
「盆山」というものができます。これは石とか流木とか
ベースに作っていきます。簡単にいうと箱にはと考えた方がいいですね。
こういうものがだんだんと発展していって園芸趣味として
高度に発展していったんだと思います。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
依田徹 著書「盆栽の誕生」(大修館書店)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今夜の選曲:CHOVENDO NA ROSEIRA / ELIS REGINA/ANTONIO CARLOS JOBIM