2017年08月31日
盆栽の聖地 大宮盆栽村について
遠山記念館・学芸員の依田徹さんをお迎えしています。
盆栽の聖地を言われるのが、埼玉県大宮
何故ここ聖地と言われている?
依田さん「これは盆栽町という町があるからですね。
さいたま市盆栽町で完全な町として存在します。
元々は村だったんですね。この盆栽村のルーツを
説明しますと、東京の植木屋というのは、巣鴨周辺に
密集していました。談合坂・巣鴨、この辺りが
東京の植木屋の中心地です。東京都内、武家屋敷が
ずらりと並んでいまして、そこの庭の管理する人たちが
鉢の木も作って販売をしていたんですね。
明治以降、植木屋から盆栽屋というのが出てきます。
植木よりも盆栽を主力していくお店です。
この盆栽園が関東大震災の影響で打撃を受けるんですね。
震災以降、関東は焼け野原になりまして、
東京の都市化が始まります。都市開発ですね。
この時に区画整理がされまして、道路幅が広くなる。
この時期から車の往来も頻繁になりまして、
排気ガスが問題になるんですね。
そうなると都内で盆栽園を開いていくのが
だんだんと難しくなってきて移転先を探したんですね。
そこで移転先に選ばれたのが、
埼玉の氷川神社の北側の一帯になります。
ここを借り受けて盆栽業者が移転して、
盆栽愛好家の村が出来て行きました。」
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依田徹 著書「盆栽の誕生」(大修館書店)
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今夜の選曲:CORRENTEZA / BOCA LIVRE