2017年10月16日
中沢さんにとって「野生」とは?
思想家で人類学者の中沢新一さんです。
今週 10月20日(金)より、
六本木21-21デザインサイトで
「野生展:飼いならされない感覚と思考」が開催されます。
中沢さんはこの企画のディレクターを務めていらっしゃいます。
この野生展について教えてください。
中沢さん「英語で言った方がわかりやすいと思うんだけど、
「Wild:Untamed Mind」って言うですね。Untamedだから、
現代の管理とか組織に飼いならされない、
Mindがまだ残っているんじゃないのか?っていうのを
掘り起こして、大きく成長させてみたらどういうことが
起きるんのだろうか? というのが野生展です。
最初は、デザインで発明というのがどのように行われるのか?
新しいデザインが生まれる時って、「野生」っていうのが
関わってくるのでないか? と考えて野生展にを作ったんですね。
さらに僕はもっと大規模に考えて、脳の中のこととか、
最近 人間が作り出したものの中に今まで表に出てこなかった
不思議な要素を取り出して構成しているんですね。
人間も実は野生動物なんですよ。野生動物なんだけど、
管理がものすごく行き届いちゃっているじゃないですか…
で… 今回は(野生の心持った研究者として)南方熊楠に
捧げたというかですね、彼の発見法に集中したんです。
彼は自分の野生の発見法を「やりあて」と言うですよ。
それで自分が探していた植物なんかを夢の中で見るわけです。
そういう夢で見るということを何度も繰り返しているうちに
行かなきゃいけないところがわかって、
そこに行くと探しているものがあるんです。
それが彼のやり方なんですね。
彼の場合は生物学者なんだけど、重要な発見をする時には、
段階を踏む思考をしないで、さっき言った「やりあて」っていう
直感的で共時性的な現象を取り入れて、発見するってことを
フィーチャーしたんです。
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「野生展:飼いならされない感覚と思考」
会期:2017年10月20日(金)ー2018年2月4日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT ギャラリー1、2
休館日:火曜日、年末年始(12月26日 - 1月3日)
開館時間:10:00ー19:00(入場は18:30まで)
入場料:一般1,100円、大学生800円、高校生 500円、中学生以下無料
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今夜の選曲:Roach Divine / 細野晴臣