2017年12月25日
日本人なら知っておきたい、おせち料理の歴史
今週は、株式会社 紀文食品・顧問 山本真砂美さんをお迎えしています。
紀文食品は、蒲鉾、はんぺんといった水産の
練り製品の食品メーカーですが、創業何年に?
山本さん「来年で満80年になります。
先代は丁稚奉公から事業を始めまして、
八丁堀で米屋さんを始めたり、築地で海産物問屋とか
をやりまして、ご縁があって練り製品の事業に
参画する形になります。」
練り製品は日本人から見たら、かまぼこ、
はんぺん、ちくわなど… 馴染みの深いものばかりですが、
これらは随分昔から食べられたいのでしょうか?
山本さん「平安時代からだと言われていまして、
1115年、この時の練り製品はナマズのすり身を
使って、ガマの穂のように棒にすり身を握りつけてあって
今でいう’ちくわ’のようなものの原型だったと言われいます。
それがガマの穂に似ているので、”がまほこ”…”かまぼこ”
という名称になったと伝えられています。
山本さんは2003年から、紀文食品のお正月担当
ということで、お正月に向けて毎年新商品などを
出されるのですか?
山本さん「毎回考えます。おせち料理自体は
あまり変わるものではないんですけど、やはり
流通さんは新しいものをお求めになるので、
毎年出しています。1度失敗作になるのですが、
“温めるおせち”っていうのを出したことがあります。
ある方の一言で、「おせち料理ってなんで冷たいの?」、
「普段温かいもの食べているのに温かいものないの
おかしいよね」って言われて真剣に温めるおせちっていう
のを作ったんですけど、あまり売れずに2年でダメに
なりました。やはり温めて美味しいっていうと
焼き魚とか限られたものなのに、おせちっていうと
イメージとしてかまぼことか、伊達巻とか、栗金団とか、
黒豆とかで、それらを温めて食べる黒豆とか伊達巻とか
栗金団にして作ったので、やっぱりそれがちょっと
遠かったってことですかね。」
おせち料理の歴史もかまぼこ同様に
平安時代からなのでしょうか?
山本さん「おせち料理はですね、一般化するのは
していったのは江戸時代だと言われています。
江戸時代の中期から後期にかけて庶民の間で広がって
いったと言われていまして、もともとはお正月に
お迎えする年神様ためのお供え物から始まっています。
お酒やお米やお餅、プラスその地域で取れる産物が
お供えされてそれを下ろして、家族で食べるってことに
なります。1番最初のおせちはお餅を入れた雑煮と
言われています。」
今夜の選曲:HELLO,DOLLY! / LOUIS ARMSTRONG