2018年01月04日
巨匠 ロバート・フランクとの交流
今週は、KLEE INC代表で
キュレーターの太田菜穂子さんをお迎えしています。
収録時 スタジオに写真家 ロバート・フランクの
写真をお持ち頂きました。
ロバート・フランクというのはどのような人物?
太田さん「この方は、”写真の神様”と言われた方で、
(彼の作品で)“The Americans” という写真集があります。
初めて手持ちのカメラが使われるようになった時に、
(彼は)それを手にアメリカ全土を回って1冊の写真集を作るんです。
後にその写真集がその後の写真家を変えることになったんですね。
非常に難しい人柄だったと言えばいいのか、
それとも写真に対して誠実だったからかもしれないけども、
写真を売ってお金にするって行為が彼には削ぐわなかったんです。
そのこともあって20世紀の後半から
ほとんど(表には)登場しませんでした。
ところが、1994年ぐらいかな… 横浜美術館で“MOVING OUT”っていう
彼の回顧展が初めて開かれました。その後はいろんな活動をしてまして、
去年は ”Don't Blink” っていう短編映画を作ったり、
(一昨年は)シュタイデルと組んで新聞紙に写真を
刷って展示しました。(そして)展覧会が
終わったらその写真を全部捨てるんですね。いわゆる
自分の写真が高く売られることへのアンチテーゼなんです。
やっぱり写真は見てもらって、考えさせる装置であって
プリントをありがたがるものでは無いってことなんですね。」
ロバート・フランクとは親しく交流をされていたそうですが?
太田さん「そうなんです。手紙をいっぱい書いてくれて
コミュニケーション取る時に写真を
切手、手紙と一緒に添えていく。
写真を見ながら言葉を交わすことで、
濃密なコミュニケーションが成立するってことを
やってくれていたんだと思うんですね。
なので、送ってくれたのは写真もあれば、
絵や絵画もあるんですが、ビジュアルを見て共通の言語が
成立するっていうのを私に教えてくれました。」
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【SHIBUYA - TOKYO CURIOSITY】
会 期:2018年1月 2日(火)ー2018年1月 8日(月)
開場時間:11:00 - 20:00
場 所:渋谷ヒカリエ アートギャラリー CUBE 1, 2, 3
URL:http://tokyo-ga.org/topics/2017/12/28.html
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今夜の選曲:neguse/ グッドラックヘイワ