2018年01月17日
お店を継ぐきっかけになった出来事とは?
今週は、浅草・田原町のパン屋・ペリカンの
4代目店主 渡辺陸さんをお迎えしています。
2代目店主が以前ソトコトに語ったのが、
後継者の育成が大きな課題だということ。
陸さんが4代目になろうと決めたのはいつ頃だったのでしょう?
渡辺さん「高校生の時に、パン屋になる
ならないの話はふわっとは聞いていたんですが、
おじいちゃん(2代目)からは、「お前が4代目継ぐんだよ」と
はっきりと言われたことがなくて、継いでも継がなくても
どちらでもいいって感じだったので、どっちにも振れるように
(大学は)経済ぐらいにしておこうって思って大学入ったんです。
それで、大学を卒業する前に、おじいちゃん(2代目)が
亡くなってしまったんですね。で、3代目は私の父親ではなくて
母の兄あたる叔父がやっていたんですが、その叔父から、
「おじいちゃん亡くなってお店も大変なんだが、お前が
良ければ継がないか?」と話を頂いて、そこで初めて
「やらせて頂きます」とお返事して入ったって感じですね。」
パン職人として1人前になるにはどれくらいかかるのでしょう?
渡辺さん「少なくとも5年ぐらいはやらないとダメかなと
思います。どんな食べ物もそうだとは思うんですが、
冬の配合と夏の配合は違いますし、配合以外にも
製法とかで多少変化をつけないとダメですし…
やり方自体は正直1週間ぐらいで覚えられると思うのですが、
調整の仕方を覚えるのに1年ぐらいはかかりますし、
調整の仕方が身に付いたからってプロ名乗れるのかって
言ったらダメだよねってなると思います。
私の個人的な話になるんですけど、少しはできるかなって
思ったのが5年ぐらいだったので、それぐらいはかかりますね。」
今夜の選曲:HOT TAMALE / JACKIE MITTOO