2018年04月17日
昨年話題となった展示 “FLOWERS by NAKED” から考える表現の価値とは?
今週は株式会社NAKED
代表取締役 村松亮太郎さんをお迎えしています。
近年、アートや映像の楽しみ方も写真を加工して、
Instagramでシェアしたりと大きく変わり、
誰もが表現者になれる時代となりました。
村松さんはこの流れをどのように捉えているのでしょう?
村松さん「どういう見方をするかですよね。
ある意味、僕がやっていることも、ピカソがやっていることも
その辺の田中さんがやっていることも、
山田さんがやっていることも同じ価値になっていくとも
言えるわけですよね。すごく難しいところだなと思います。
何故ならば、表現することってすごく素晴らしいこと
だと思うし、それぞれの人生の中でとても重要なことだと思う。
クリエイティブであること、自分を発揮していくことは、
応援したいし、みんなそうあるべきだなと思います。
でも、同時にGlenn Gouldのピアノと下手くそなピアノが
同じ価値かって言われるとこれまた難しい問題…
僕はやっぱりGlenn Gouldのピアノを聴きたいわけです。
なので、最後は価値とはなんだ? という
問題になっていくる思います。これからの社会の中で
僕はすごく重要なポイントになってくると思います。」
昨年、若者を中心に話題となった
展示『FLOWERS by NAKED』この展示は、
Instagramによって多く拡散されたんだとか?
村松さん「我々がやっている“FLOWERS by NAKED”に
来て、僕の作品を写真で撮るんですね。それをまた加工して
それぞれのギャラリー、Instagramに上げるわけです。
そこで上がった写真を見てみると、
僕が作ったものと違う様相をしているんですね(笑)
でもそれはそれで結構素敵だったりするんですよ。
なので、それは二次加工という作品なんだと思います。
いわゆるRemixですよね。(そう考えると)作品として
ある意味成立しているのではないかなと。
(この状況を)どう捉えるかという時に、
僕はそれそれが作品の1部として捉えた方が
納得がいったんですよね。何がアートであるだとかは
僕が定義できるものではないと思っていて…。」
今夜の選曲:GOT TO GET YOU INTO MY LIFE / BEATLES