2018年05月22日
文化としての“刀” 刀装具の魅力とは?
今週は日本刀文化振興協会・特別研究員の
生田享子さんをお迎えしています。
収録時、立派な竹光をお持ち頂きました。
そもそも、刀が何故文化なのかをお話し頂けますか?
生田さん「刀と言っても、皆さんおそらく、
刀本体しか想像つかないと思うんですが、
刀には、“鞘”、それから“鍔”、そして刀を持つための
“柄”という持ち手。刀を持ちやすくするための
“目貫”というものがつけられています。
“目貫”というのは元々 刀と持ち手のである“柄”をつなぐための
“目釘”がだんだんと装飾化されて“目貫”というものに
なっているんです。その他に“小柄”や“笄”というものも
“鞘”に装着するようなっています。」
生田さん「刀装具というものは、江戸時代…
平和な時代になってから、武器から装飾品へと
変わっていって、皆さん贅を凝らすようになるんですね。
というのも侍が格式のある料亭やお屋敷を訪問する際は、
玄関先で刀を預けるんです。自分は敵意ありませんよという
意味で武器である刀は相手方に預けます。
預かった相手方は人の刀を抜くことはできませんので、
装飾品でその侍の身分ですとか、財力、趣味を推しはかるです。」
今夜の選曲:(I CAN'T GET NO)SATISFACTION / DEVO