2018年06月13日
循環経済が私たちの消費行動も変える?
今週は、IT批評家の尾原和啓さんをお迎えしています。
ダイヤモンド社から出版された、尾原さんの最新著書
『どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ
“これから”の仕事と転職のルール」』
この本の中で出てくる“パチンコ経済学”とは
どういうことなのか、ご説明頂けますか?
尾原さん「ちょうど今度、メルカリが上場しますけども、
スマホが出てきたことで、物の売買というのが
インターネットで通して色々できるようになったんですよね。
例えば、使い古しの口紅とかもメルカリとかで
売られていたりするんですが、これってどういうことかというと、
口紅ってちょっと切れば新品と同じじゃないですか?
そうするとシャネルの口紅を中古で1600円で買ってきて、
パーティー用に2,3回使ったら、ちょっと切ってまた売る、
そしたら今度は1500円で売れるんですよね。
送料や手数料もせいぜい200円前後だから、そうすると
400円ぐらいでシャネルの普段使わない色を試すことができる。
次の人も同じように、また次の人も同じようにやるってやると
2000円の口紅なんだけど、5,6回と使われていくことによって
結果的に2万円の経済効果の循環を作るんですね。
何よりも良いのは、その口紅、似合わなかったらヤダなって
思って買わない人っていっぱいいると思うんですね。
でもこれだと次の人が買ってくれるからっていう理由で
気軽に買うことができる。普段ためらっていた新しいことへの
チャレンジの不安が減るということなんですね。」
今夜の選曲:TOBACCO AUCTIONEER / THE BEAU HUNKS SEXTETTE
(アルバム:Manhattan Minuet / マンハッタン・メヌエット)