2018年12月31日
ノーベル医学生理学賞を受賞した「ガンと免疫にかかわる研究」、福岡伸一の見解は?!
生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。
2018年は、京都大学の本庶佑先生が
「がんと免疫にかかわる研究」で
ノーベル医学生理学賞を受賞されましたが、
この「免疫」についてご説明頂けますか?
福岡さん「よく発心やアトピーなどが出たりすると
ステロイド剤を塗ったりするじゃないですか。
基本的にそれで治ると思うんですが、
それは(言い換えると)、免疫システムの過剰反応なんですね。
ステロイドは、免疫システムにおいて抑制的に働くので、
医者なんかはステロイドを塗りなさいと言うんですね。
でも我々の体全体のことを考えるとステロイドと
言うのは、諸刃の刃と言いますか、
実は、ステロイドは体の中から1番出てくるのは、
いつかと言うと、ストレスを感じた時なんですね。
ストレスがかかって、ステロイドがたくさん出ると、
心臓や筋肉は活性化するんだけれども、
免疫システムは疎かになってしまうんです。
初期にガン細胞なのでは体の中で
たくさん出来ているんですけど、免疫システムが
やっつけてくれているんですね。
本所先生の研究は、その免疫システムを上手く
活性化させて、ガンと戦わせようというものなんです。」
今夜の選曲:HAKUNA MATATA / NATHAN LANE/ERNIE SABELLA/JASON WEAVER/JOSEPH WILLIAMS