2019年01月03日
毎年恒例、今年の一冊をご紹介します!
生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。
毎年恒例になりました
「今、読むべき一冊」を教えてください。
福岡さん「大英博物館の向かいに老舗の
古本屋があるんですね。大英博物館 ロンドンと言えば、
ダーウィンの進化論ですが、1858年初版が出ていて、
わずか数百冊しかないので、オークション出たりしたら、
1000万円ぐらいしちゃうすごいものなので、
中々手が出ないですが、その10年から20年にかけて、
第6版まで改訂が出ているんです。1870年代の第6版目だったら
割と手が届く値段なんですね。
それを欲しいなと思って、その大英博物館の向かいに老舗の
古本屋のおばあさんに「進化論(Origin of Species)はありますか?」
って聞いたら、奥からそれを持ってきてくれたんです。
これはもちろん日本語訳もあります。
生物学者も実は進化論をちゃんと読んだって学者はあまりいないんです。
みんな進化論の理論は知って、それに立脚して仕事しているんですが、
本当の原点をきちんと読んだ人はあまりいないので、
もう一度、進化とは何か? 知るためにも進化論を
ちょっと紐解いて見るのはいいんじゃないかと思います。」
今夜の選曲:THE BLUE DANUBE / KARAJAN(HERBERT VON)/BERLINER PHILHARMONIKER