2019年09月09日
著書「親指はなぜ太いのか 直立二足歩行の起源に迫る」で綴った、アイアイの生態とは?
霊長類学者で、NGO日本アイアイ・ファンド
代表の島泰三さんをお迎えしています。
島先生は、著書『親指はなぜ太いのか
直立二足歩行の起源に迫る』にも書かれています、
アイアイというサルについてお聞かせ頂けますか?
島さん「アイアイというのは特殊な形をしているサルでして、
重さは3キロぐらいですから、猫よりもちょっと大きい
ぐらいです。で、中指が針金のような形、
歯がずっと伸び続けるんです。それからコウモリよも大きな耳です。
こういう組み合わせというのは何を示しているのか、
ずっと論争になっていたんです。1980年代に初めて野生の
アイアイの映像を撮ることができたんです。
その時に、ラミーという硬い種子を延々と噛み続けていて、
2分間に1個の割合で3時間噛み続けていたんです。
驚いてたんです。そういうことをやるために、
固い歯と、小さく開けた穴に入れて種子の中身を
取り出して食べるには適した形だってことがわかるんです。
なんて特別な奴なんだろうと思って論文にしたんです。
今夜の選曲:KILLIANO / JOHNNY LYTLE