2020年02月17日
深刻な地球環境問題 海洋プラスチック汚染について。
生物海洋学者で、海洋研究開発機構 (JAMSTEC)
主任研究員の千葉早苗さんをお迎えしています。
深刻な地球環境問題の一つで
海洋プラスチック汚染がありますが、
ここ近年また注目されていますよね?
千葉さん「ヨーロッパでは、ブルー・プラネットという
BBC制作の番組が取り上げられまして、
プラスチックが海洋生態系に与える影響を毎日のように
報道していたんです。この番組自体は科学番組でありながら、
その年の視聴率No1を取るほどの反響があったんですね。
またその裏の影響としては、中国がヨーロッパや
日本で出たプラスチックゴミを輸入して引き受けて
リサイクル産業としてやっていたんです。
ただそれが次第に立ちいかなくなり、
引き受けたプラスチックによって起こる汚染が酷くなっていきました。
それで中国が外国からプラスチックを引き受けるのをやめまして、
チャイナショックという形で問題になったんですね。
ヨーロッパではプラスチックの流通、製造を減らそうということで、
政治的な動きや法整備が進んでいきました。
もう一つは2015年に国連で持続可能な開発目標を定めまして、
その中の目標のひとつに「海のめぐみを守る」というのがあります。
国際的なトップダウンの問題もあって、
急激にプラスチック問題が浮上してきたというのがあります。」
今夜の選曲:SAMBA DO AVIAO / OS CARIOCAS