2020年04月22日
幅流「ひとり読書のススメ」
有限会社BACH代表で、
ブックディレクターの幅允孝さんをお迎えしています。
幅さんの読書の仕方とは?
幅「小さい時は一冊丸ごと、
ちゃんと読まないと敗北だって
日本の学校教育はなってますけど、
大学くらいから併読になりましたね。
そのときの自分に一番ストレスが
ないものを手にとるようにしています。」
小黒「本屋さんいくと平均何冊くらい買っちゃうんですか?」
幅「結構買いますね。
平均10冊、15冊くらい。迷ったら買う。
本屋さんは基本ハンティングだと思ってます。
なんの前条件もなく、トイレをすませ、荷物を軽くし、
後ろの予定をあまり入れずにフラァ〜っと行くと、
面白そうなものが向こうからやってくるというか。
面白い本がないっていうのは自分の余裕がないからであって、
本屋には未知しかない。
面白そうな本を見た時に、なんか匂うなって、
そういう感覚を大事にしています。
今は世の中のエンタメはシェアベースになってますけど、
本くらいは好き勝手読んでいいと思うんですよね。」
幅「例えば、この間買ってきたのは、
講談社ブルーバックスの宮坂昌之さんの『免疫力を強くする』、
『感染症と文明ーー共生への道』山本太郎さんの作品と、
J・M・クッツェーという南アフリカ出身の作家の小説作品で『モラルの話』
という3冊とかを買うんですよ。
今の時代、免疫を強くするって興味ある人って多いと思うんですけど、
一個の意見というより、いろいろな意見を自分の中で組み合わせて、
多面で捉えると言いますか。
そういう時に免疫力の本もあれば、感染症の歴史も読んで、
自粛ムードの時に外に出る出ないみたいなモラリティが問われているから、
誰かの物語で吸収するのもいいんじゃないかなって。
要は、自分の中に吸収したいものを複数のソースから得て、
それを少しずつ読むのがいいんじゃないかと個人的には思います。」
小黒「今聴いててぱっと思いついたんだけど、
ドラマの『孤独のグルメ』と言ってること似てるね。
自分のためだけの唯一解放される食事を選ぶ…
『幅五郎』に改名したほうがいいんじゃない?笑」
今夜の選曲… PINL NIGHT / PRINCE BUSTER ALL STARS