2020年07月01日
代表理事を務めるNPO法人「Pass on」の支援活動について伺います。
プロサッカー選手でNPO法人「Pass on」代表理事の中町公祐さんをお迎えしています。
――中町さんはプロサッカー選手として活躍される一方で、アフリカ地域を支援する
NPO法人「Pass on」の代表理事を務めていらっしゃいます。
中町「僕がアフリカに移籍するタイミングで、
設立したのでまだ1年半くらいしか経ってません。
そもそも、「Pass onプロジェクト」という形で、
マリノス時代にサッカーボールをアフリカに送る
という活動を継続するのと、
僕は息子を亡くしているので、
その関係もあり妊産婦の方のマザーシェルターを
つくったりしています。
今、水面下で台湾の人と、靴をアフリカ全体に送ろう
というプロジェクトを進めている段階です。」
小黒「ボールをおくっていた時、途中で売り払われたり
はなかった?」
中町「多分、あったと思うんですよ。
こういう支援で難しいのは、支援した後の管理が
一番難しいと思っています。
日本からただ送るだけじゃなくて、その後を
どうするか。物資の支援でのそこの難しさは、
とても感じています。」
中町「妊婦の方への支援は、マザーシェルターといって
妊産婦さんの待機所を作っています。
まだ建設中ですが、病院へ行く際に2、3時間歩いて
検査を受けてから、まだ生まれないとなると、
また2、3時間かかる。
どこの地域にもあるんですが、
そうした時リラックスして待機できるような場所を
作ることによって生まれてくる子供が安全に
生まれてくる様にマザーシェルターを建設中です。」
小黒「一回、そうした支援をやると、
いつでもやってくれるように思われちゃうから。
ウチはサバンナでマサイの妊婦を病院へ運んだら
いつでも救急車の様に使われたり。」
中町「まさにそこですよね。ボールを一回支援
したら電話が鳴り止まなかった。
アフリカ人は、彼らの支援慣れというのは、
本当に彼が自立することが必要だと思います。
彼らの中での成功体験がないと、中々変わって
いかないなと思いました。」
――そんな経験をしつつも、アフリカとの関わりを
続ける理由は?
中町「もちろん自分の選手としてのチャレンジが道半ば
という思いも強いですが、やはりアフリカ人と
仕事をしていく上での難しさがある中で、
このNPO法人は、自分で皆さんのご支援を
いただきながら、人を助けている実感が湧くことで、
すごくいいことをしているという実感も湧いています。
なので、自分が助けたいと思ったのに、
自分が助けられている様な感覚もありますね」
今夜の選曲は… LOOK FOR THE SILVER LINING / JOHN PIZZARELLI