2020年07月20日
<ちひろ美術館>で育ち、絵本作家となった松本さんの作品や活動のお話を伺います。
絵本作家でイラストレーターの松本春野さんをお迎えしています。
松本春野さんは絵本作家の
いわさきちひろさんのお孫さんです。
実際に、いわさきさんと会ったことはないとのですが、
幼少の頃から「ちひろ美術館」で過ごされました。
松本「絵は好きだったし、大学受験の時、
基本的に油画科って何でもやっていい科と
予備校で言われていて、
入ってから自由にクリエイティブなことで
あれば方向性を選べるという話だったので選びました。
勉強でみんなと競争するより、絵を受験勉強として
やる方が頑張れる気がしたんですよね。」
--大学在学中には、ロンドンにも留学をされました。
実は、計算された理由があったとか。
「親が絵で食べていくなら、最後は学位を持ってれば、
どこかの非常勤講師で呼んでもらったりする…
ということで、学歴があった方がいいと言われてたんです。
で、ロンドンに行ってみたら、お金を
引き出すばかりの生活が心苦しくなってきて……
大学院すごくお金がかかるのに、
そこで学んでどれだけのものを持ち帰られるのか
というのを思った時にちょっと
尻尾巻いて帰ってきてしまいました。
でも、その時自分が好きだった絵本作家に
手紙を書いて、会いに行ったりとかしていました。
イギリスではジョン・バーニンガムと
ヘレン・オクセンバリーのご夫妻に
会いに行けました。
チェコでは現代美術もやっている
クヴィエタ・パツォウスカーに
会いに行ったりしました。」
小黒「手紙書いて私は東京から来た
こんなやつだと言っても会ってくれるの?」
松本「それは……コツがあります。
完全に虎の威を借る狐状態なのですが、
私が生まれ育ったちひろ美術館では、
世界の絵本画家の原画もコレクションしているので、
みんな私を悪いようにはしないんですよ。
ずいぶん良くしてくださる方もいて、
それはとてもありがたかったですね。」
今夜の選曲… PLEASE MR.POSTMAN / CARPENTERS