2020年08月03日
「人と人をつないで世界の課題解決をする」をミッションに活動する、ユナイテッドピープルについて伺います。
ユナイテッド・ピープル株式会社代表取締役、関根健次さんをお迎えしています。
――ネットによるNGO、NPOへの募金サイト
「イーココロ!」を開設されました。
これはどういった経緯で出来たものなのでしょうか?
関根「僕、自身アメリカへの留学を通して、
世界への扉を開いた感覚がしたんです。
世界中の人たちと知り合って世界を知りたくなり、
旅にのめり込みました。
卒業旅行で日本に帰ってくるまでの3・4ヶ月。
その期間は世界半周の旅をして、
偶然訪れたパキスタンのガザ地区
…初めての紛争地でしたがそこで
いろんな人と出会ったんです。
ある時、子供たちとサッカーをした後で、
『紛争地の子供たちの夢は何なんだろう』と思って
聞いてみたとき、ある中学生くらいの男の子が
「僕の将来の夢は爆弾の開発者になって、
できる限り敵を殺したい」
と言ったんですよね…その体験が衝撃的で。
同じ地球、同じ時代を生きているにも
かかわらず、明日明後日生き抜けるかわからない
人たちがいる。戦争や紛争や飢餓や貧困…
そうした問題が解決していけば、世界中の子供達が
子供らしい夢を語れるようになると思って、
ユナイテッド・ピープルという会社を作り、
最初に立ち上げたのが、「イーココロ!」という募金サイトです。
クレジットカードでマイルを貯める感覚で、
貯めたマイルを寄付したい団体に寄付できる
システムを作ったり、クリックして企業のHPに
行くだけで1円の寄付になるというクリック募金とかを
やり始めました。」
――「イーココロ!」の活動はその後、
『マイクロソフト奨励賞』を受賞されました。
関根「最初の3年は全然寄付が集まりませんでしたが、
4年目くらいにやっと年間1000万円になり、
だんだんと定着していって、10年間で
約1億2000万円くらいの寄付をさせていただきました。
そんな中、パレスチナなどでは紛争が悪化していた。
寄付金をいくら出しても、1発の爆弾で、
1000万円、1億円支援したものが消えてしまう。
寄付金は重要なんですけど、アプローチを変えようと思いました。
…そこで選んだのが映画というメディアだったんです。
今夜の選曲… WAVELAND / NOAM PIKELNY