2020年08月18日
酒に見せられて、6代目に…
永井酒造株式会社代表取締役社長、永井則吉さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演となります。
――元々、実家の酒造を継ごうとは考えていなかった
永井さんが、日本酒に目覚めた転機とは?
永井さん「実家の蔵の建て替えを手伝う時に、
全国の酒蔵さんを見て回ったんです。
その時に、酒蔵で頑張っている人を目の当たりに
した時に、いい酒を造るのは当たり前で、
地域に信頼されながら文化を発信している
というのを知ったんです。
日本酒って、文化発信もできるんだ、と。
もう一つは、ワインに出会って、
全く知識のない自分が、度肝を抜かれたんですね。
これが世界なんだって感じさせられたんです。
これは、お世話になってたワインコレクターの方の
お宅で、ワイン会に呼んでもらったんですが、
恥ずかしながらワインの知識も全くない時で…。
そこで、ロマネ・コンティのモンラッシェを用意して
いただいたんです。その後、赤ワインの
ムートンとかマルゴーとかを飲ませてもらいました。
『世界を目指すんだったら飲んでいた方がいいよ』
、と経験値をくれたんですね。
その時に稲妻が落ちました。
それ以来、自分でワインを買って飲むようになって。
世界のワインを少しずつ飲み進めて、
どういう温度帯で、どのタイミングで、どの器で
飲めばいいかって考えて真剣に飲み始めるんですね。
ワインから逆に、これが世界で認められているんだ、
ブランディングができているんだ、というのを
教えてもらいました。」