2020年09月09日
教育の格差が招く、国力の低下というお話です。
CCCサポート&コンサルティング株式会社代表取締役会長の奥谷禮子さんをお迎えしています。
――新型コロナの影響で、これまでの常識が揺らぐ中、
奥谷さんはどんな働き方に変わっていくとお考えですか?
奥谷さん「個人事業主的な仕事は増えてくると思います。
企業は集団で横並びで、評価されていたことが
できなくなってくる。個々の評価が顕著になって、
自分の能力がはっきり見られてしまうんです。
ある意味、いい方向にいくと思うんです。
自分の能力がちゃんと正当に評価されていく。
やりがいを持っている人にはすごくいい風だと思います。」
――日本企業のSDGsの進捗度はどうお考えですか?
奥谷さん「皆さん本当に分かっていらっしゃるのかな、
って思います。特に17項目というのがあるんですが、
その中で一番重要…まして、コロナの後では、
格差が出てくると思うんですね。
中でも教育の格差が一番怖いと思います。
子供の教育格差が広がると専門的に
ちゃんとした教育を受けるための
チャンスを平等に与えられる様に整備していかないと。
これは、国全体の問題だと思います。
日本の国力が落ちてしまっているのは、
教育への投資があまりにも無さすぎるんです。
教育がないと、新しいものが出てきませんし、
感性やアイデアが特に重要視されてくる中で、
それをどうやって高めていくかという教育を
されてきていませんから。」
――今の若者の中には、再び終身雇用を求める風潮が。
奥谷さん「若者が安定志向、安泰志向
…保守的になってきている。
でも、本当に考えるのは、
私は“35歳まで“と言われたんです。
自分のやりたいことを何かを見つけろって、
私は29の時に言われて焦って32で会社を作ったんです、
35歳で、どの企業でも出来る人出来ない人っていう区別が
なされてしまう。
会社として65歳までの安定は言われていますが、
自分としては35歳までに勝負しようと、
専門的な能力を磨くのか、マネジメントの能力を
磨くのかを35歳までに見極めないといけないと思います。」
今夜の選曲… SMALL TALK / CLAUDINE LONGEST