2020年11月25日
繊維業,SDGsへの新たな取り組みについて伺います。
高島リボン株式会社・専務取締役、高島祥彰さんをお迎えしています。
ーー高島リボン株式会社では、強い使命感を持って、
SDGsやサスティナブルな取り組みをされています。
高島さん「認知が薄いんですが、
繊維産業というのは、
世界で二番目の環境汚染産業です。
アパレル事業が与える環境負担も
当然、大きくなります。
そういった背景から、SDGsや
サスティナブルな取り組みをしています。
具体的には、エコテックス認証。
世界トップレベルの厳しい基準で
衣料品や繊維製品の安心、安全を
保証するものです。
当社では、全ての製品にこの認証を
つけています。
また、サスティナブルなリボンテープの
生産もしています。
廃棄されたペットボトルをリサイクルして、
100%リサイクルポリエステルのリボンも
展開しています。」
ーーそして、オーガニックコットン100%の
リボンを現在開発中です。
高島さん「こちらはインドのオーガニック
コットン最大手のナハール社のものを
使用しています。」
小黒「オーガニックコットンの仕入れにあたっては、
「PEACE BY PEACE COTTON PROJECT」
に参加されている?」
高島さん「はい。発展途上国における農業は、
農民の生活が犠牲になっていることが問題に
なっています。
遺伝子組み換えの種の使用、農薬の使用…
それらが、栽培を始める前に農民の借金で
賄わなければならない現状と、
子供たちが学校に通えず労働者として、
働かされている。
それで綿の栽培が成り立っている現状というのは、
発展途上国における人権問題にもなっています。
今、当社が使用するオーガニックコットンは、
日本に入ってくる原糸ごとに
一般財団法人「PEACE BY PEACE COTTON」を
通して、寄付金が積み立てられています。
その基金を活用して、インドの綿農家の
有機農法への転換支援と、
農家の子供たちへの就学支援も行っています。」