2020年12月30日
はやぶさ2の持ち帰ったリュウグウの砂…そして、テーマ事業プロデューサーを務める2025年の大阪・関西万博のお話まで、たっぷり伺います。
生物学者の福岡伸一さんをゲストにお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー2021年、福岡先生が注目していることとは?
福岡さん「2025年の大阪万博での、
プロデューサーとしてどういうパビリオンを
作って何を見せることで、生命を知ってもらうか
というのを考えています。
テーマは『命輝く未来社会のデザイン』と
なっていまして、この中で私が託されたのは、
『命を知る』というテーマです。
1970年の万博を当時10歳の私は2回も見て、
大感激したんですね。その時、何時間も並んで
待ってみたのはアメリカ館の”月の石”でした。
それをみて、我々は未来を想像したんです。
ちょうど先日、はやぶさ2が小惑星リュウグウから
砂を持って帰ってきました。
それをぜひお借りして、2025年の関西万博では、
月の石に代わる、リュウグウの砂というのを
展示したいなと考えています。
リュウグウの砂の中には、ひょっとすると、
生命の種が隠されているかもしれない。
もしそうであれば、地球生命の種は
宇宙からきたという
パンスペルビア??説というのが立証されるかもしれない
という夢のある砂を宇宙船が持って帰ってきたと
いうのが今、私の注目していることですね。」