2020年12月09日
りんご“と”フクロウ“と”ねずみ“…意外な関係性とは?
作家・谷村志穂さんをお迎えしています。
ーー青森のリンゴ園にはフクロウがいます。
かつては、世界のリンゴ園で見られていた光景だそうです。
谷村さん「リンゴの樹の樹洞にフクロウが営巣して
いたんですけど、人間が排除していったんです。
それから、リンゴの植え方が”ワイ化栽培”と言って、
細い木で早く育つようにした所、フクロウが入って
これなくなった。
逆に、ネズミは樹をかじりやすくなったんです。
フクロウが食べてくれていたネズミが増えていったので、
ある時、フクロウをもう一回戻そうという話になったんです。
青森が先駆けでそれを始めまして、
今ずいぶん戻ってくるようになったと、
聞いています。」
ーー谷村さんは、北海道大学農学部で、
応用動物学を専攻されていました。
谷村さん「主に進化論の中で、動物の行動が
どういう風に位置付けされるのかというのを
やっていました。
私はたまたまフクロウの餌になるノネズミを
研究していました。冬眠するのではないか…
ということだったのを調べていたんですが、
なかなか寝てくれなくて…。
でもその後、後輩たちが次々と他のことを
見つけてくれて。動物ってすごく寒かったり、
暑かったりすると、代謝を下げてやりすごそう
とするんでしょうね。」