2020年12月15日
デザインとしての「しめかざり」とその作り手のお話です。
グラフィックデザイナー・森須磨子さんをお迎えしています。
森さん曰く、しめ飾りは
作る人の数だけ種類があるといいます。
ざっくり、種類を分けると5、6種類。
玉飾りや牛蒡じめ…など形によって大雑把には分けられます。
また、動物を形象したものもあり、
縁起のいいエビや鶴、鳩を象ったものも。
土地によってそこにしかない形があるとのことです。
ーー今現在しめ飾りの作り手の方とは?
森さん「専業で一年中作っていらっしゃるところも
いっぱいありますし、普段は農業をしている人とか、
他の仕事をしている多種多様な人が作っていますね。
最近は、藁が手に入れにくくなっているので、
素材は多様になりました。
すげ、まこも、い草…あとは水草と
一言でまとめているものもあるんです。
コンバインで稲を収穫すると、
稲藁を細かく裁断してしまうんです。
バインダーという器具を使って、
長い稲藁をとることもできるんですが、
すごい手間がかかります。
それで、どんどんどんどん”藁離れ”も
してしまうというところもありますね。
今は海外製が多いので、海外でしめ飾り用の
田んぼを作ってもらって、現地の人が
しめ飾りを作る…そういうことが
今、行われています。」