2020年12月16日
現在開催中の展覧会「渦巻く知恵 未来の民具 しめかざり」のお話を中心に伺います。
グラフィックデザイナー・森須磨子さんをお迎えしています。
小黒「しめかざりの本って、今日お持ちいただいた
森さんの著書『しめ飾り』。
この本の前にはこういったまとまった本というのは
ないんですか?」
森さん「研究書のようなものはあるんですけど、
それも全国のものを網羅したわけではないのと、
視点にしても造形だけを追っていたりしていたので、
こういった本はあんまりなかったと思います。」
小黒「今まで、しめかざりをご自宅に
保存していたらしくて、虫がわいたりネズミが
食べちゃったりしたらしいですけど…
何点くらいあったんですか?」
森さん「300、400はあったと思います。
家中の納戸やベットの下の隙間などに
段ボールを押し込んで生活していました。
今、展示会で展示しているものは全部で
120点くらいありますね。」
小黒「あそこで展示されている中には、
大きいものもありますよね?
あれを地方からどうやって担いできたの?」
森さん「よく人に言うんですが、
サンタさんの袋みたいなものを持ち歩いていて、
そこに購入したり、もらったりした
しめかざりを入れて持ち帰っています。
電車に乗ると周りの人の視線が痛いので、
私の方から目線を合わせないようにしています。」