2021年03月02日
東京藝術大学・社会連携センターと『アートワクチン』とは?
東京芸術大学教授・プロデューサーの
伊東順二さんをお迎えしています。
ーー伊藤さんは東京藝術大学・社会連携センターの
特任教授ですが、この社会連携センターとは
一体どんな活動を行っているのでしょうか?
伊東さん「東京藝術大学というのは、
元々2つの学校から成り立っています。
美術学校と音楽学校。この2つは
結び合うことがなくてそれぞれ活動していました。
その2つの総合力を生かしながら
もっと社会に貢献していくような、
社会に訴えていくような…若い人たちを
送り出していくような社会にならないと
ダメだということでできたものです。
さらにそこから、アートが何か新しい
社会に貢献できることができるのではと
いうことで、政府のCOI拠点…
全国で15拠点あるうちの1つを
受託しましてそちらの方で
大手町ラボラトリーズのような新しいアートの
可能性をどんどんやっています。」
ーー昨年はコロナ禍で「創造」する余裕も
なかったかと思いますが、伊東さんから見た、
学生たちの変化とは?
伊東さん「(変化は)ありましたね。
ものすごくあったのではないでしょうか。
私の講義も1年間学生なしでZoomで
行いましたが、みんな活動を止めることは
なかった。みんなが送ってくる作品に
時間をかけられるようになって、
クオリティがどんどん高くなっていました。
私の研究室では「アートワクチン」という
シリーズでイベントを1年間やっていました。
心のワクチンというのは早く届くし、
心が折れたら風邪にすら勝てないので。
そういうことで、webコンサートも
開催しています。
(コロナ禍で)個人が考えるということが
すごく進化しているように感じています。」
ALLA SERENITA(LAZER SIGHT MIX)/ ENNIO MORRICONE