2021年03月03日
富山市をアートの街に…その取り組みについて伺います。
東京芸術大学教授・プロデューサーの
伊東順二さんをお迎えしています。
ーー伊東さんは富山市ガラス美術館の
名誉館長を務めるなど、富山市との
深く関わっていらっしゃいます。
伊東さん「富山の街づくり…コンパクトシティ
に深く関わって美術館まで作ってしまって…。
きっかけは長崎県美術館を隈研吾と
作った時に、富山市の森市長が
『富山にもこんな美術館が
ほしい』というので、美術館と
図書館とがスケルトンで一緒になるという
施設を作りました。
今は、富山映像トリエンナーレというのを
やっています。」
小黒「元々、富山ってガラスの
産業があったんですか?」
伊東さん「薬の富山…と言うじゃないですか。
江戸時代からガラスの薬瓶の文化はあったんです。
もう一つは、第二次大戦の時に、
空襲で93%が焼けてしまったので、
新しい産業を興さないといけない。
40年ほど前からガラス工房を作って、
日本のガラス作家の6割くらいが、
富山の工房の出身者になっています。」
ーー「富山映像大賞展2020」について
伺いました。
伊東さん「3年に一回トリエンナーレ方式に
なっています。
市長と話していてトリエンナーレを
それぞれ三つやると、毎年何かの
トリエンナーレをやって、街が賑わうんじゃ
ないかということで、映像、写真、ガラスと
3つのトリエンナーレをぐるぐる回す構想で
地域を活性化しています。
世界中から動画で350本作品がきました。
審査するのが大変で…笑。
毎年テーマを私が決めてやるんですが、
今年は「flow.」というテーマで、
今20本まで絞っています。
3月15日の最終審査でグランプリが決まります。
映画監督の本木克英さんや、中島信也さんなど
色々な方にライブで審査してもらうのが、
新しいかなと思っています。」
今夜の選曲… VOCE SECONDA(HARUOMI HOSONO REMIX) / ENNIO MORRICONE