2021年06月09日
映画「ブックセラーズ」の見どころ、まだまだ伺います。
映画配給会社「ムヴィオラ」代表の武井みゆきさんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー今夜も映画「ブックセラーズ」の
見どころについて伺っていきます。
小黒:映画を見させていただいて
少し気になったのは、非常に希少な
本のをことを出版界では希覯本と
いうんですけど、なんで映画は
希少本となっているんですか?
武井さん:最初すごく考えたんです。
まず、相当本に馴染みがある人じゃ
ないと読めない!
ということで、毎回ルビを振るのも…
と思ったり旅をする紀行とも
重なってしまったり。
あと、調べていくと希覯本と呼ぶ
のに日本にはルールがあって、
何時代から〜みたいな形なんです。
英語のRare Booksとは意味が
またズレてしまうんです。
それで、日本語的に誰でも
読めるということで希少本に
しています。
小黒:意訳だけど一般の人にも
わかりやすく…ということですね。
あと、この映画を神田の古本屋街の
店主にも見せようとは思いません
でしたか?
武井さん:実は結構見てくださって
いますよ!あの映画の中に、
陽炎書房さんというお店の
佐藤さんという方が写真で
出ています。
その方なんかは、あの映画に
出ている人の中にとてもご友人が
多いということもあります。
また、パンデミックになる前の
自分たちのつながりがよく出て
懐かしかったな…と言っていました。
それと、自分たちの仕事って
やっぱりいいものだなと
言っていた方もいらっしゃいました。
小黒:映画の中で、靴屋の若い夫婦が
出てきてこれから本屋になるんだ、
と言っていましたよね?
彼らは本屋をやることに全然
悲観的になっていなかった。
他のおじさん達がネガティブに
なっていくのに、あっけらかんと
靴屋を本屋にしていて…。
武井さん:やっぱりどこの業界も
あると思うんですが、長い経験を
持っている年齢が上の人ほど
悲観的になってそうでない人は
すごく未来を感じている。
映画の中のセリフで
「年上の世代達は悲観的だけど、
私は大丈夫!アイディアが
たくさんあるから!」と
あの言葉を聞いて私も
映画もまだまだいけるんじゃ
ないかなと、勇気づけられました。