2021年06月10日
コロナ禍と映画の配信事業について伺います。
映画配給会社「ムヴィオラ」代表の武井みゆきさんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー昨年からのコロナ禍で
ムヴィオラもさまざまな対応を
強いられたかと思いますが…。
武井さん:突然の感染拡大で
今後の不安が大きかった時期に
配給会社20社くらいが集まって
Help! The 映画配給会社という
緩やかなグループを作って、
配信を始めたんですが、
昨年の秋に終わったんです。
でも、今、また変異株などが
あるのでまた何かを始めなくては
というのがあります。
現状は、今目の前に後悔が
迫っている作品でいっぱいで
なかなか準備はできていないです。
小黒:配給会社っていうのは
常に新しいものを探し続けないと
回っていかないものなのですか?
武井さん:日本の配給会社って
買ってから後悔するまですごく
時間が長いんです。
ムヴィオラでも2022年の
春くらいまでは作品が
あるんですが、
その後の作品を探している
タイミングですね。
小黒:今、武井さんが一番注目
している海外の映画作品って
あるんですか?
武井さん:注目という風には、
国で考えることはないんですが、
中国の若い監督が出てきているな
ということがありました。
映画ってその地域の何かの
動きとはまってワッと
花が咲くことがあるんですよね。
グー・シャオガンっていう監督の
初作品「春江水暖 しゅんこうすいだん」
という作品をムヴィオラでも
配給しました。彼みたいな
監督が出てくるということで、
今、中国という映画界が
持っている力をすごく感じました。