2021年07月29日
新作のテーマは「加藤和彦」というお話、伺います。
プロデューサーで映画監督の相原裕美さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー相原さんは現在3作目の制作を
始められています。
相原さん:これはつながりなんですが、
音響ハウスに高橋幸宏さんが
出ていました。映画の打ち上げの時に、
高橋幸宏さんのお兄さん的な
存在でもあった加藤和彦さんの
話になって、亡くなって10年以上
経つので加藤さんのことを話して
みたいなという事になったんです。
加藤さんを題材に映画をやりたいな
と思って、今取材している最中です。
小黒:加藤さんって六本木の
ご自宅にスタジオありましたよね?
僕あそこでスパゲッティ作って
もらったり…ファンの人が聞いたら
怒るような歓待を受けました。
晩年は今の音楽業界が変わっていく
ことに対しての嘆き…ボヤき
が多かったな。
相原さん:加藤さん、やり始めた時は
「帰ってきたヨッパライ」とかとんでも
なかったですしね…。
そのままフォークに行くと思ったら
サディスティック・ミカ・バンドで
いきなりロックに行っちゃうし…。
小黒:ファッションもかっこいいし、
飯の食い方にも気を遣っていたし。
僕は景山民夫と暮らしていた時期も
あるんですけど、加藤さんとも
仲が良くて…
相原さん:一緒にロンドンに
ロールスロイスを買いに行った
っていう話を聞きましたね。
小黒:それも、2人から聞いているけど
ほとんど落語みたいな話で。
まぁでも、相原さんが育った時代も
最高の時ですよね。
相原さん:戦後があってようやく
復興して文化が芽生えてという
時期だったと思います。
ーー今後の音楽映画はどうなっていく?
相原さん:きっかけは色々
あったんですけど芸能界以外の人が
出てきた60年代くらいって
全く整理されていないんですよね。
そういう系統を検証してアーカイブとして
残すことが若い人たちへの
指針になるんじゃないかなと
思って貢献できるように考えています。
今夜の選曲… 塀までひとっとび / サディスティック・ミカ・バンド