2021年08月03日
ヒマラヤの奥地で行われている『ヒマラヤに学校を作ろうプロジェクト』とは?
アルピニスト・野口健さんをお迎えしています。
ーー野口さんはアルピニストとして
山を登り続けているほかに、国内外の環境問題、
教育問題、災害支援などを行うNPO法人
ピークエイドの活動もされています。
「ヒマラヤに学校をつくろうプロジェクト」
について伺いました。
野口さん:15、6年くらい前から始めた
プロジェクトですね。マナスル峰という
山に初めて行った時に、その麓に
サマ村という村がありました。
そこの子供達と話してみた時に
何気なくみんなの夢って何?
と聞いたらキョトンとしている。
一緒にいったシェルパ曰く、
テレビもないし、外の世界のことを
知らないから質問の意味がない
ということでした。
子供が夢を抱くというのは、
本などの物から吸収して
夢を抱くのかなと思ったんです。
学校とか作ってみたら、と
思ったのが最初のきっかけです。
学校ができて、5、6年経った時に
同じ質問をしたら、医者になりたい
とかパイロットになりたいとか
語るようになったんです。
↑芝生のグラウンドのある学校
野口さん:それからだいぶ時間が経って
コロナの期間中にボカラという村で
2校目を作りました。
最初に僕はネパールのあちこちの
学校に日本の子供たちが使った
ランドセルを配ったんです。
このポカラという村にも配りに行った
時に、校舎がボロボロであまりにも酷
かったんです。
ちょうどそこの校長先生は
カーストが低い家の子供たちを
集めていたんですね。
それに対して偏見も差別もまだ
あったので、家の周りの木を
切られたりしながらカースト差別と
戦っていました。
それを聞いた時にすごく感じる
ものがあって誰もが憧れる立派な校舎を
作ろうと思って去年一年かけて
作りました。
自分たちの校舎を自分たちが掃除する
という日本の教育のいいところを
取り入れたりして、今始まったばかりです。
今夜の選曲… GOOD GOOD LOVIN' / JAMES BROWN