2021年08月10日
東京工芸大学で「色」について研究しているお話、伺います。
東京工芸大学芸術学部インタラクティブメディア学科教授・
色の国際科学芸術研究センター長の野口靖さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー野口先生が教鞭を取られている
東京工芸大学は
工学部と芸術学部の2学部から成り立っています。
野口さん:研究内容は多岐にわたっています。
工学部と芸術学部の融合を一つのテーマに
している大学なので、色々な研究テーマがあります。
例えば、色と心理、感情と言った心理学的な研究。
色と健康、文化財、建築、光学素子、
デバイス開発など様々な研究がされています。
小黒:ちなみに、こう言った研究をしている
大学って結構あるんですか?
野口先生:僕が知る限りでは日本国内では
ほとんどないという風に聞いていますね。
ーー現在、三軒茶屋のキャロットタワーの
3階にあります「生活工房ギャラリー」で
野口先生が企画・監修された体験型展覧会
「色覚を考える展・ヒトと動物の色世界」が、
8月29日まで開催されています。
野口先生:この展覧会は
地球上の生き物がどういう色世界を
みているのか、科学的な研究成果を
元に再現した展示になっています。
人は3つの水晶体
イヌは2種類の光センサーで色を認識していますし、
ミツバチは紫外線も見ることができています。
持っています。
さらにヒトでも色々なタイプな色覚が存在するんですが、
こうした研究成果を元にして、生き物の色覚を
再現するためにアートとテクノロジーを
駆使した体験型展示…具体的に言えばヒト以外の
色覚をみれるようにVR映像で動物の色覚を
見ることができるような、そう言った展示を
行っています。
今夜の選曲… DYE THE WATER GREEN / BIBIO