2021年08月11日
企画・監修された体験型展覧会「色覚を考える展・ヒトと動物の色世界」について伺います。
東京工芸大学芸術学部インタラクティブメディア学科教授・
色の国際科学芸術研究センター長の野口靖さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー現在、三軒茶屋のキャロットタワーの
3階にあります「生活工房ギャラリー」で
野口先生が企画・監修された体験型展覧会
「色覚を考える展・ヒトと動物の色世界」が、
8月29日まで開催されています。
小黒:特に面白かったのが、
人の新生児の色覚の獲得について教えて
いただけますか?
野口先生:これは中央大学の、
山口先生の研究室に協力していただき
製作しました。通常、新生児から
2ヶ月までは外の様子が見えていないんです。
色自体も2ヶ月くらいまでには
赤や緑系統の色が見えてきて、
3ヶ月から4ヶ月で青から黄色が
見えてくると言われています。
大体、4ヶ月以降は色に関しては
成人に近いんですが、視力は
生後4ヶ月で0.3、8ヶ月で0.6と
言われてますので生まれてから
しばらくは本当にぼやけていると
研究成果から言われています。
小黒:あと、ミツバチの色覚は
人間と違うということなんですか?
野口先生:ミツバチは紫外線を
みることが出来ます。
人間には見えてないものですが、
紫外線を見ることで花の中心にある
蜜が見つけやすくなっていると
言われています。
今回の展示を通して、人間が見ている
世界は色々な動物が見ている世界の一つ
だというのがわかり、世界が多様だ
というのがわかりました。
そういう多様性は大事にして
いかなくちゃいけないと思いますね。
今夜の選曲… SOYLENT GREEN / TIN PAN