2021年08月23日
保護者を失った犬を殺処分から救い、セラピードッグに育成する活動とは?
一般財団法人・国際セラピードッグ協会代表、大木トオルさんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー大木さんは、東京・日本橋生まれ。
1976年に渡米され全米ツアーを
成功させるなど、ブルースシンガーとして
活動する一方で、国際セラピードッグ協会の
創始者として捨て犬達を
セラピードッグに育成、
「動物介在療法」の普及を、
45年にわたり行っていらっしゃいます。
まずは、この活動を始めるきっかけに
ついて伺いました。
大木さん:私自身が犬に子供の時に
救われた人生だったんです。
私は吃音を持っていて、言葉が
不自由だったんです。
いつも犬と過ごしていて
犬に救われたという時代が多く
犬との関係性がより深く
自分の人生の中にあるんです。
70年代にアメリカにブルースシンガー
として渡るんですが、大きな仕事が
すぐにできるわけではないので、
時間がある時にアメリカの動物愛護に
ついて学び、セラピードッグという
世界に出会い、高齢者施設を
訪ねるようになり、アメリカの
社会貢献をする犬たちと出会って
いったんです。
その犬たちが人を助ける姿に感銘を
受けて、今もセラピードッグに
関わるようになっています。
小黒:ニューヨークに住んでいた
大木さんから見ても、やはり日本は
特殊なんですか?
大木さん:世界の経済大国と言われる
国の中で、犬や猫の殺処分を行っている
というのは大きな汚点です。
動物愛護の法律があるんですが、
日本はそれが遅れていて、私は
日本の動物愛護は世界から
50年遅れると思っています。
73年に動物愛護法が成立して、
その時代から捨て犬、捨て猫の
殺処分という問題にぶつかりました。
アメリカの動物愛護団体の皆さんが
日本のその殺処分について
『日本には犬や猫のアウシュビッツがある』
と、非常にバッシングを受けました。
それがきっかけで、日本公演に来る
度に日本での地獄のような殺処分の
現状を見ました。
今夜の選曲… The Dock Of The Bay / 大木トオル & NEW YORK ALL STARS