2021年08月30日
被災地・災害現場のボランティアをコーディネートする活動のお話、伺います。
NPO法人レスキューストックヤード常務理事・浦野愛さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー同朋大学社会福祉学部卒業後、
社会福祉法人介護職員を経て、
2002年に、レスキューストックヤード
設立と同時にスタッフとなります。
2009年度より常務理事を務め、
災害時要援護者への支援事業を中心に、
地域防災・災害ボランティア等、
支援プログラムの企画・運営を
行っていらっしゃいます。
浦野さん;レスキューストックヤードは
1995年の阪神淡路大震災がきっかけで
立ち上がりました。
当時、名古屋市にある福祉系の大学が
災害ボランティアとして学生を
被災地に送る活動をしていました。
そこで活動していた仲間がサークルを
立ち上げまして、その近辺で同じ活動を
していた人たちとボランティアグループを
作ったんです。
そのグループが、2002年3月に
災害支援を行うNPO法人として
再スタートし、今の形に至りました。
浦野さん:活動内容の大きく分けると
3つあるんですが、まず1つは災害時の
被災者支援。
災害救援のNPOという特徴があるので、
災害が起こって3日から1週間以内に現地に
入って、被災者の方の困りことを
把握するということをします。
被災地には行政や、災害ボランティアセンター
というものが設置する社会福祉協議会、
私たちのような外部支援者などが
いっぱいいるのでそういった人たちと
一緒に必要な支援を考えて
コーディネートを行います。
被災地に出向かなくても後方支援として
募金活動や被災者の方の必要な
生活物品、災害ボランティアが
活動するための資材の貸し出しなども
行なっています。
小黒:レスキューストックヤードは
どのくらいの規模なんですか?
浦野さん:現在のスタッフは12名くらい
います。ただ、会員さん達に支えていただいて
個人会員が200名くらい、団体会員も
50団体くらいいらっしゃいます。
小黒:聴いていて、あなたたちみたいな
プロの団体がボランティアを割り振ったり
した方がいいように思いました。
浦野さん:そうですね。
被災地に闇雲にいっても、支援を必要と
している人たちがどこにいるのか
わからない。分かったとしても
それを解決するために
どんな支援のメニューを提供すれば
いいのかわからないことがあって、
ボランティアの人が何もできずに
帰ってしまうということが
阪神淡路の時にはありました。
ボランティアさんをコーディネート
する機能が被災地には必要に
なるということで
私たちみたいな団体がそうした
お手伝いをしている部分があります。
今夜の選曲… EVERYTHING I'VE GOT / BLOSSOM DEARIE