2021年09月15日
風変わりなCD「レコード供養」と「へたジャズ」とは…?
レーベル「ぐらもくらぶ」主宰、戦前レコード文化研究家の保利透さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
――レーベル「ぐらもくらぶ」では他にも
ユニークなコンピレーションアルバムを
発売されています。
その中で昨年リリースされた
「レコード供養」について伺いました。
保利さん:これは去年コロナ禍で
トークライブができなくなり、物販が
できなくなっていました。
ちょっとヤケになった感じもありましたが、
ヘンテコなレコードを集めて一枚の
CDにしました。中には忠犬ハチ公の
鳴き声や降霊術の実況中継、マイクチェックの
様子など…今後CDを制作しようかと
思った時にどこにも入れられない
音源を集めました。
小黒:保利さんの資料を拝見していて
各レコードの内容が事細かに書いてある。
この、毛利眞人さんが書いている内容が
素晴らしく面白かったんですが、
この方はどんな人なんですか?
保利さん:毛利さんは音楽評論家に
なるのかと思いますが、僕と同じような
時代とSPレコードを基調とした
ジャンルを専門としています。
小黒:そのSPレコードは専門店が
あったりするものなんですか?
それとも、個人間での交換会などが
あるのでしょうか?
保利さん:昔は交換会もあったり
レコード店も行ったのですが、コロナの前から
なかなか手に入れることも少なくなりました。
最近は古い道具を扱う道具屋さんから
購入しています。
――2017年には「へたジャズ」という
CDも制作されました。
ジャケットには二人の女性が映っています。
保利さん:これはジャズ喫茶で、次はこの
レコードをかけます!というアナウンスをする
女性がいたんです。その写真をコラージュして
使っています。デザイナーの岡田崇さんに
素材だけ送ってこういう形にしていただきました。