2021年09月08日
ブルースギタリストから美術商へ、というお話伺います。
株式会社麗人社・代表取締役社長の野口和男さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
ーー実は野口さんは当初
美術の世界ではなく音楽の道を
目指されていました。
野口さん;小学生から高校まで
ブルースバンドを作って音楽を
やっていました。
元々グラフィックデザインの学校に
行きまして、それと二足の草鞋で
音楽活動も続けていたんですが、
音楽を諦めきれなくてアメリカに
行こうと決めたんです。
南から北まで…ニューオーリンズ
からシカゴまで4ヶ月ほど
旅をしました。シカゴあたり
いくとブルースマンのレベルが
違うんです。我々がいくら頑張っても
敵わないなと実感したんです。
そこで音楽は少し捨てようと
思って就職したんです。
それが美術雑誌の出版社だったんです。
出版の営業として広告取りの
営業をずっとやっていましたね。
私自身美術の知識はなかったんですが、
徐々に勉強していきました。
ーー麗人社が運営されているギャラリーは
銀座から日本橋の大伝馬町に移転されています。
この場所に移転したのはなぜ?
野口さん:以前からこの辺り大好き
でして、人形町から大伝馬町に
かけてが昔の吉原なんですよね。
今も掘り起こすと簪とかが出てくるとか。
何よりも我々のギャラリーがある
大伝馬町の13番地というのは昔の
蔦屋重三郎が本屋を構えていた所で
北斎をはじめ浮世絵を売り出して
いった所…その縁起担ぎじゃないですが
そこでアートを売っていこうと決めました。
ーー現在9月10日から企画展「30の顔 2021」
が開催されます。
野口さん:2015年からスタートした
企画展でファンの多い人物画を
我々が気になった作家に描いて
もらいました。