2021年10月04日
美術作家でフラメンコギタリスト…というお話伺います。
美術作家の若林雅人さんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
若林さんは1965年東京生まれ、
ロサンゼルスで、美術を学んだ後、
スペイン、マドリッドで、古典絵画技法を研究。
そして、ロンドンのチェルシーアートカレッジ大学院
彫刻科でマスターを取得され、美術作家として作品を発表。
一方で、フラメンコギタリストとしても
活動されていらっしゃいます。
小黒:3年ぶりの出演ですが、フラメンコギタリストって
いうよりも日常はタクシーのドライバーだよね。
まだやられているんですか?
若林さん:ちょっとだんだん疲れてきましたが、
頑張って毎日運転しております。
小黒:コロナ禍で音楽活動はどのような感じだったんですか?
若林さん:音楽に関しては小さなお店や
大きめの会場も中止になってしまいました。
ほとんどがお酒を飲む場所で演奏するので
できていませんね…。
ーー若林さんは美術を学ぶため、
1984年にロサンゼルスの
サンタモニカ・カレッジへ。
若林さん:コンセプチュアル・アーティストの
河原温さんが大好きで最初僕はニューヨークへ
行きたかったんです。
ただ、その前に音楽の方でロサンゼルスに
行きました。その頃のロサンゼルスは
ヘビメタブームで日本のバンドの
「LOUDNESS」がアメリカの
カントリークラブで演奏していたので、
僕もみに行きました。
――その後、1987年から3年間マドリッドで、
古典絵画技法の研究をされています。
若林さん:高校を出た後に外国で勉強するのを
自分で決めていました。マドリッドでは油絵の
研究で行ったんですが、そこで知り合ったのが
小黒さんの親友の堀越千秋さんでした。
最初は絵の話しか、堀越さんとは
しなかったんですけど、
ある時堀越さんの家で夕食を食べた時に
『僕はフラメンコギターも興味があって弾いてみたい』
と言ったら奥からギターが出てきたんです。
アルハンブラの思い出…かな、それを弾いたら、
堀越さんが『君、絵なんかやめてフラメンコ
ギターを弾きたまえ!』と言われました。
お互い絵の話をすると真面目な雰囲気になってしまった
ので合わないんですが、フラメンコではお酒の
つまみ感覚でワーっと盛り上がれるので…
そういう意味では音楽の接点があって
よかったですね。
今夜の選曲… アンダルシア(ルンバ) /堀越千秋 feat.若林雅人