2021年11月22日
世界で最も美しい本コンクール2018・銀賞を受賞した絵本「くままでのおさらい」について伺います。
画家、そして作家の井上奈奈さんをお迎えしています。
――京都府舞鶴市生まれ。
16歳で単身アメリカへ留学され美術を学び
武蔵野武術大学を卒業。国内外での個展や
アートフェアにて作品発表を続け、近年は
絵本作品を発表されています。
絵本『くままでのおさらい』
特装版がドイツで開催された
「世界で最も美しい本コンクール2018」
にて、銀賞を受賞されています。
小黒:この『世界で最も美しい本コンクール』に
出品した経緯って?
井上さん:まず各国で造本装丁コンクール、
という形で出品代表作品が何作品か
選ばれます。そこからドイツでまた
審査にかけられます。
今回の『くままでのおさらい』は
二段階でお皿の形に窪んだ表紙……
さらに、その一番底の部分に箔押しで
タイトルが入っているのは技術的に
評価されていました。
あとは、海外の作品は帯がある作品が
ほぼないんですが、この作品には縦帯を
つけてそこにくまがちょこんといるのが
いいと評価に書かれていました。
小黒:あなたの作品は特装版とか
あるんだけど、値段はどのくらい違うの?
井上さん:すごく違っています。
「猫のミイラ」という本はハンディ版が
2600円で、特装版が5500円です。
さらに愛蔵版というのも作っていて
それは20万円超えていきます。