2021年12月06日
最新著書「ニワトリと卵と、息子の思春期」について伺います。
写真家の繁延あづささんをお迎えしています。
※リモートでのご出演です。
――繁延さんは、兵庫県姫路市生まれ、
桑沢デザイン研究所を卒業。2011年、東京から
長崎市へ、家族で移住され、雑誌、広告写真とともに
出産や狩猟に関わる撮影、原稿執筆をされていらっしゃいます。
近著に、『山と獣と肉と皮』(亜紀書房)、
「ニワトリと卵と、 息子の思春期」(婦人之友社)があります。
小黒:最新著書「ニワトリと卵と、息子の思春期」は小学校6年生の
息子さんが「ゲーム機の代わりに、ニワトリを飼わせて」
と言ったところから始まるドキュメンタリーというか、
ノンフィクションというか…養鶏と家族の体験記
になっていますが、ご本人から本のご紹介をしていただけますか?
繁延さん:息子が鶏を買いたいと言い出して、
親は大反対をしたんですけど、私の出張中に、
大家さんに許可を取ったり暴走するように
進んでいき、私の周りの人も協力するように
なって、しょうがなく飼い始めたんです。
最初は動物が好きだから飼いたいのかなと
思っていたら、ニワトリが卵を産むように
なって食べきれない量になったときに、
『売ろうかな』って言ってその時初めて
気づいたんですけど、お小遣いを稼ぐために
ニワトリを飼い始めた計画だったんです。
息子はシートン動物記とか椋鳩十とか
そういう本はすごく好きだったので、
野生動物に対する興味は元々ある子でした。
ただ、犬や猫を飼いたいと言われたことは
ありましたが、ニワトリを飼いたい
と言われた時は驚きでした。
小黒:実際にニワトリを飼い始めて、
今、何年になりましたか?
繁延さん:今、もう4年になります。
息子には家畜でも、娘にはペット…
可愛がる対象なんですよね。
私はそれまで一回もペットを飼ったことが
なかったので、初めてがニワトリに
なってしまったのですが、他の動物が
家にいるというのはすごく面白いな
と感じました。人間と似たところを
見つけたり、違う部分を探したり…
とても興味深いなと思います。