2021年12月14日
大量生産、大量消費、大量廃棄という循環から抜け出すためには?
アミアズ株式会社 代表取締役社長:財間宣彰さんをお迎えしています。
従来、OEM業態のアミアズ株式会社ですが、
SDGsに特化したファッションブランド
『blue serge(ブルーサージ)』を、今年立ち上げています。
その立ち上げの経緯を財間さんに伺いました。
財間:もともと裏方の仕事だったんですが、
物作りのポジションだからこそ見える、業界の問題がたくさんありまして。
例えば、生地屋さんやブランドが来年の売れ行きを予想して
生地を作ったり、発注するんですが、市況が悪くて半分しか使えず…
という、廃棄する糸や生地を目の当たりにする事が物凄い多くて。
そこで、組織させて頂いている『一般社団法人繊維育英会』の中で、
SDGsに特化したファッションブランドを、アパレルのノウハウは無いですが
物作りや素材知識がありますし、“D2C(Direct to Consumer)”で
素人ながらスタートさせていただきました。
一説では、日本国内では【年間33億着の洋服が廃棄されている】
と言われています。
そのうち、リサイクルされている服は、たった10%程度。
30億着は、焼却や埋め立てされていることになります。
財間:我々、ファッション業界は、
『おしゃれ』『かわいい』『かっこいい』を優先するあまり
廃棄の問題に目を向けてない事が多くて。
1年で30億着の洋服を燃やすとなると、
地球の温度は上がります。
環境負担を考えたら、我々は無関係ではないです。
大量生産、大量消費、大量廃棄という循環を、
今、考え直すべきなのかな、と感じるところです。
今夜の選曲: 2020 VISIONS / OMAR SOSA & SECKOU KEITA